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産後ダイエットにオンラインパーソナルトレーニング|いつから始めるか・1か月健診で確認すること

2026.10.30
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産後にオンラインパーソナルトレーニングで体づくりを始める時期は、産後1か月健診などで医師に運動の可否を確認してから、軽い動きで段階的に進めるのが目安です。この記事では、画面越しにできること・できないこと、相談したい体のサイン、授乳中の食事の考え方を、公的資料をもとに整理します。

対象は、出産からおよそ1年までの方です。始める時期や強さは、分娩の方法(経腟分娩・帝王切開)や回復の具合によって一人ひとり違います。この記事は医療の代わりではありません。医師や助産師に相談するときの「聞くことの整理」と、確認が取れたあとの進め方の参考としてお読みください。

この記事で分かることは、次の6つです。

  • 産後のオンラインパーソナルをいつから始めるかの考え方と、健診で医師に聞いておきたいこと
  • 画面越しにできること・できないこと
  • 始める前と続ける間に相談したい体のサイン
  • 医師の確認後に取り組む内容の例と、強さの上げ方
  • 授乳中の食事の考え方と、薬・サプリの相談先
  • 育児中に中断しても続けやすい組み方と、サービスを選ぶときの質問

目次

産後のオンラインパーソナルトレーニングはいつから?「軽い動き」と「トレーニング」を分けて考える

先に結論を書くと、「何週目からなら大丈夫」という全員に共通の線はありません。

考えるときのコツは、2つを分けることです。1つは、家の中を歩く・深く呼吸するといった「軽い動き」。もう1つは、筋肉にしっかり負荷をかける「トレーニング」です。軽い動きは、生活の中で少しずつ戻していきます。トレーニングとして負荷をかけるのは、医師に回復を確認してもらってから。この順番を押さえておくと、焦りすぎず、怖がりすぎずに進められます。

健診(産後2週間・1か月)で医師に聞いておきたいこと

多くの自治体では、出産後2週間前後と1か月前後に受ける産婦健康診査に助成があります。問診・診察・体重や血圧の測定・尿検査のほか、気分の状態を確かめる質問票(エジンバラ産後うつ病質問票)によるチェックが行われるのが一般的です。

ただし、健診の目的は「運動の許可を出すこと」ではありません。こちらから聞かなければ、運動の話が出ないまま終わることもあります。運動を考えているなら、自分から質問するつもりでメモを持っていくと、聞き漏らしを防げます。

  • 運動を始めてよいか。始めるなら、どのくらいの強さからか
  • 避けたほうがよい動き(腹筋運動、重い物を持ち上げる動作、跳ぶ動きなど)はあるか
  • 出血(悪露)の量や続き方は、運動を始めてよい状態か
  • 会陰の傷や帝王切開の傷の治り具合
  • 尿もれ・おなかのふくらみなど、気になっている症状
  • はっきりしない場合、次に確認してもらえるタイミング

医師に言われたことは、その場でメモに残しておきましょう。オンラインのトレーナーに体の状態を伝えるときにも、このメモがそのまま役に立ちます。

帝王切開・会陰の傷・妊娠中の合併症があった場合

帝王切開だった場合や、会陰の傷が大きかった場合、妊娠中に血圧や血糖などで治療・管理を受けていた場合は、回復のペースが変わります。

カナダの産後ガイドライン(後述)では、軽い強さの動きは早めに始めつつ、手術の傷や会陰の傷が十分に治り、動いても悪露が増えなくなってから中くらい以上の強さに進む、という順番が示されています。とはいえ、傷が「十分に治った」かどうかは自分では判断しにくいものです。時期は主治医に確認してください。傷の痛みや引きつれが残っている間は、おなかに強く力が入る動きを避けておきましょう。

海外の学会・指針が示す考え方

日本の学会の市民向け資料では、産後の運動を始める時期を具体的に示したものを、こちらで調べた範囲では見つけられませんでした。日本では、産婦健康診査で医師が回復を確かめる仕組みが土台になります。そのうえで参考になるのが、海外の学会・指針です。

  • 米国産科婦人科学会(ACOG):2020年の見解(Committee Opinion No.804)で、産科的・内科的な合併症がなければ、妊娠中・産後も運動を勧めるべきとしています。再開は分娩の方法や合併症の有無に応じて段階的にとされ、骨盤底筋の運動は産後早い時期から始められる、とも示されています。
  • カナダ運動生理学会(CSEP):2025年の産後ガイドラインで、禁忌の可能性がある人はかかりつけの医療者の許可を得ること、軽い強さから早めに動き始めること、そして個別に・段階的に・症状を見ながら進めることを勧めています。最終的な目安は、中〜高強度の活動を週120分以上(週4日以上に分け、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせる)です。

カナダの指針は、心の健康の面から「産後12週以内に中〜高強度の活動を始める・再開する」ことも勧めています。ただし、これは海外の指針の目安です。日本で暮らす方は、健診などで医師に確認してからという順番を先に置いてください。週120分も「産後すぐの目標」ではなく、段階を踏んだ先のゴールです。

2つに共通するのは、「何週目から」ではなく「体の状態を見ながら少しずつ」という考え方です。

ネットで見る「2〜3か月から」の目安について

ネット上では「筋トレは産後2〜3か月から」「産褥期(産後6〜8週ごろ)は激しい運動を避ける」「1か月健診までは様子を見る」といった目安がよく見られます。体の回復の流れとして大きく外れているわけではありません。ただ、全員に当てはまる公的な基準として示されたものは、調べた範囲では見当たりませんでした。数字は「そのころに医師に確認する」きっかけとして使い、数字だけで始める日を決めないようにしましょう。

産後の時期ごとの運動の目安。始める時期は医師の確認が前提

治療中・服薬中である、手術を受けた、といった場合にオンラインをどう考えるかは、オンラインが向いているかを判断する5つの基準にまとめています。


オンラインで産後にできること・できないこと

画面越しの指導には、得意なことと、構造的にできないことがあります。先に境界を知っておくと、オンラインに期待しすぎることも、医療機関に相談すべきことを見落とすことも減らせます。

画面越しにできること

  • フォームの確認:カメラに映った姿勢を見て、腰が反りすぎていないか、膝がどちらを向いているか、息を止めていないかを声で伝えてもらえます
  • その日の状態に合わせた調整:寝不足、授乳の直後、体が重いなど、始める前に伝えた状態をもとに、回数や種目を変えてもらえます
  • 食事の相談:食べた物の記録を見ながら、授乳中の食事の整え方を一緒に考えられます(食事指導のあるサービスの場合)
  • 移動が要らない:外出の準備、ベビーカーでの移動、預け先の確保が要りません。授乳と授乳の間の時間を使えます
  • 時間帯の選択肢:サービスによっては、早朝や夜の時間帯を選べます

オンラインの指導がうまく働く条件(カメラの位置、伝え方、記録の残し方など)は、画面越しの指導で効果が出やすい条件で詳しく書いています。

画面越しではできないこと

  • 診断:体の不調の原因を判断するのは医師の役割です。トレーナーは診断をしません
  • 触って確かめること:おなかの真ん中のすき間(腹直筋離開)の幅や深さを、指で確かめることはできません
  • 骨盤底の状態の評価:骨盤の底で内臓を支える筋肉(骨盤底筋)がうまく働いているかは、外から見ても分かりにくいものです
  • 傷の確認:帝王切開や会陰の傷の状態は確認できません

これらは、健診や産婦人科、尿もれが続くなら泌尿器科、骨盤底のリハビリ(女性の理学療法)を案内している医療機関の役割です。「画面越しで分からないことは医療機関と分担する」と考えておくと、オンラインを無理なく使えます。

オンラインのヨガ・動画・通うジム・自治体の産後ケアとの使い分け

産後の体づくりには、いくつかの選択肢があります。どれが上ということではなく、「個別に調整してもらえるか」「その場で質問できるか」「移動があるか」で見比べると、今の自分に合うものを選びやすくなります。

選択肢 個別の調整 その場での質問 移動 向いている使い方の例
オンラインパーソナル しやすい(マンツーマン) できる なし 体の状態を伝えながら、運動と食事を一緒に相談したい
オンラインヨガ・グループレッスン 人数による 時間が限られることもある なし 決まった時間に、ほかの参加者と一緒に体を動かしたい
動画レッスン(録画) 自分で調整する しにくい なし 好きな時間に、短く動きたい
通うジム(対面) しやすい できる あり(預け先・子連れの可否を確認) 外出の機会も作りたい、直接見てほしい
自治体の産後ケア事業 体と心のケア・育児の相談が中心 助産師などに相談できる 内容による 体の回復や育児の不安を相談したい

料金や内容は、サービス・自治体ごとに異なります。組み合わせて使うのも一つの方法です。熊本にお住まいで通う形も考えている方は、熊本で産後ダイエットに通えるジムを探す場合もあわせてご覧ください。


始める前と続ける間に確かめたい体のサイン

産後の体は、日によって状態が変わります。オンラインでは、トレーナーが体に触れられないぶん、自分で気づいて伝えることが大切です。サインは「すぐ相談」「止めて相談」「運動より先に相談」の3つに分けて覚えておきましょう。

以下は、カナダの産後ガイドラインで医療者への相談が必要とされる症状などをもとに整理したものです。当てはまるかどうかの判断は医師にゆだね、迷ったら相談してください。

すぐ医療機関に相談したいサイン

  • 強い腹痛
  • 月経によらない出血、出血が急に増える
  • 胸の痛み、安静にしていても息が切れる
  • 運動中のめまい、気が遠くなる感じ
  • ふくらはぎの痛みや腫れ(血のかたまりができている可能性があるとされます)
  • 発熱
  • 帝王切開の傷の痛みが強くなる、赤みが出る

こうした症状があるときは運動をやめ、出産した医療機関などに連絡してください。オンラインのセッション中に気づいたら、その場でトレーナーに伝えて終えて構いません。

運動をいったん止めて相談したいサイン

  • 動いたあとに悪露が増える
  • 尿もれが増える
  • 骨盤の底が重い、下に下がるような感じがする
  • おなかに力を入れたとき、おなかの真ん中が山型に盛り上がる

このような変化があれば、強さを下げるか、いったん止めて、健診や産婦人科で相談しましょう。「少し様子を見て、続けても変わらなければ相談」ではなく、気づいた時点でトレーナーにも医師にも伝えるのが基本です。

腹直筋離開と尿もれは珍しくない。ただし画面越しでは判断できない

おなかの真ん中のすき間(腹直筋離開)は、多くの人に見られます。初産の女性300人を追った研究では、指2本分以上の離開がある人の割合は、産後6週で60.0%、6か月で45.4%、12か月で32.6%だったと報告されています。珍しいことではありません。

2025年の系統的レビューでは、産後の骨盤底筋トレーニングが尿失禁を減らすことを支持する結果(確実性は中等度)が示されました。一方、腹筋の運動と離開の幅の関係は、確実性が低いとされています。離開の幅や深さは画面越しでは判断できないため、気になる方は健診で医師に聞いてみてください。自分で確かめる方法や避けたい動きは、産後の骨盤まわりのケアと、骨盤底筋トレーニングのやり方で詳しく紹介しています。

気分の落ち込みが2週間以上続くとき

出産後は、ホルモンの変化や睡眠不足、育児の負担が重なります。産後うつは出産後1〜2週間から数か月以内にみられ、約10〜15%の人が経験するといわれています。珍しいことではありません。

気分の落ち込みや不安が2週間以上続く、眠れない、育児が手につかない。そんなときは、運動で何とかしようとする前に、出産した医療機関や助産師、お住まいの自治体の保健センター(保健師)に相談してください。健診で受ける質問票も、こうした変化に気づくための仕組みです。トレーナーは気分の状態を判断する立場にありません。

産後の運動で医療機関に相談したいサインの一覧

医師の確認後、オンラインで取り組む内容の例

ここからは、医師に運動の確認が取れたあとの進め方の例です。内容と時期は、医師に言われたことと体の反応しだいです。ステップは「産後◯か月だからここ」ではなく、体の状態で進めます。前のステップで気になる症状が出なければ次へ、出たら1つ戻る、と考えてください。

ステップ1:呼吸・骨盤底筋・歩く

  • 呼吸:仰向けで膝を立て、鼻から吸っておなかと脇腹がふくらむのを感じ、口から長く吐きます
  • 骨盤底筋:骨盤の底を軽く引き上げて、ゆるめる。力を入れることより、ゆるめることも同じくらい大切にします
  • 歩く:家の中や、ベビーカーで近所を短く。距離より「歩いたあとに出血や痛みが増えないか」を見ます

骨盤底筋の詳しい手順は、先ほど紹介した骨盤まわりのケアの記事にまとめています。オンラインでこの段階を受けるよさは、「息を止めていないか」「肩や首、お尻に力が入りすぎていないか」を外から見てもらえることです。自分では気づきにくい力みを、早めに直せます。

ステップ2:自分の体重で下半身・お尻・体幹

日常の動作に痛みや出血の増加がなく、医師から負荷をかけてよいと言われたら、自分の体重を使った運動に進みます。産後の生活では、抱っこで立ち上がる、床から起き上がる、ベビーカーを押すといった動作が一日に何度もあります。そうした動作につながる種目を中心にします。

  • ヒップリフト:仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げます。肩・腰・膝が一直線になる高さまでで止め、腰を反らせすぎません。膝はつま先の方向に向け、足の裏は床につけたままにします
  • 椅子を使ったスクワット:椅子に浅く座る・立つをくり返します。膝はつま先の方向に向けます
  • 四つばいで手足を伸ばす(バードドッグ):四つばいから片手と反対の脚を伸ばし、背中を水平に保ちます
仰向けで膝を立て、肩から膝まで一直線にするヒップリフト

この段階で控えたいのは、上体を起こす腹筋運動(クランチ・シットアップ)のくり返し、息を止めて踏ん張る動き、ジャンプです。どれも、おなかの中の圧力(腹圧)が急に上がりやすく、骨盤の底やおなかの真ん中に負担がかかりやすい動きです。いつごろから取り入れてよいかは、症状の有無を見ながら医師やトレーナーと相談してください。

ステップ3:強さを上げるときの目安

ステップ2を続けても気になる症状が出なければ、少しずつ強さを上げていきます。そのときの物差しは次のとおりです。

  • 症状が出ないこと:前の章のサインが出たら、1つ前の強さに戻します
  • きつさは「ややきつい」まで:自覚的なきつさで「ややきつい」程度、話はできるが歌うのは難しい程度(トークテスト)が、中くらいの強さの目安とされています
  • 息を止めない:筋力トレーニングで息を止めると血圧が急に上がるため、力を入れるときに吐くのが基本です。産後は、腹圧を上げすぎない点でも大切です
  • 上げるのは一度に1つ:回数・種目・時間のうち、1回に変えるのは1つだけにすると、どの変化で体が反応したか分かりやすくなります

きつさの測り方は、きつさの物差し(自覚的運動強度とトークテスト)で詳しく解説しています。最終的な目安は、前述のカナダの指針の「中〜高強度を週120分以上」です。たとえば1回30分を週4日、といった分け方になりますが、そこまで急ぐ必要はありません。生活に無理のない範囲で、段階を踏んで近づけていきましょう。


授乳中の食事は「減らす」より「整える」

産後ダイエットというと、まず食事を減らすことを考えがちです。けれど授乳中は、体がふだんより多くのエネルギーと栄養を必要とする時期です。この時期の食事は、減らすことより、整えることから考えるのがおすすめです。

授乳中は食事の基準に「上乗せ」がある

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」には、妊婦・授乳婦の章があります。授乳中は、ふだんの量に上乗せする付加量として、エネルギーが1日あたり+350kcal、たんぱく質(推奨量)が1日あたり+20gと示されています。

ただし、付加量は「毎日きっちり足さなければならないノルマ」ではありません。体の需要が高い時期だという目安として受け止めてください。必要な量は、授乳の回数や体格、活動量によって変わります。

食生活指針の考え方:特別な食品より、バランス

厚生労働省の「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(令和3年)には10の項目があります。そのうち授乳期に関係が深いのは、次の3つです。

  • 「母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで」
  • 「無理なくからだを動かしましょう」
  • 「お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、周囲のあたたかいサポートから」

この指針を解説している自治体のページでは、授乳中は特にたくさん食べなければならない食品はなく、お酒以外は食べてはいけない食品もないこと、バランスよくしっかり食事をとること、エネルギーの必要量が増えるので主食をしっかりとることが紹介されています。毎食、主食(ごはん・パン・麺)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(野菜・きのこ・海藻)をそろえることを、まずの目標にしましょう。

体重を落としたいときに相談したいこと

授乳中に「1日◯kcalまでなら減らしてよい」「週◯kgまでなら大丈夫」といった、全員に当てはまる線を示した公的資料は、調べた範囲では見当たりませんでした。体重の減らし方を考えたいときは、健診で医師や助産師に聞く、自治体の栄養相談を使う、管理栄養士に相談するのが確実です。

育児中は、食事の時間が不規則になりがちです。食事を抜かずに済むよう、おにぎり、ゆで卵、ヨーグルト、バナナなど、片手で食べられる物を用意しておくのも一つの工夫です。食べた物を写真で残しておくと、オンラインで食事の相談をするときにも話が早くなります。

運動と母乳の関係

「運動すると母乳が減るのでは」と心配する方もいます。カナダの産後ガイドラインがまとめた系統的レビューでは、産後の運動によって母乳の質や量が下がる様子は見られなかったと報告されています。また、米国産科婦人科学会の見解では、運動の前に授乳や搾乳を済ませておくと、乳房の張りによる不快感を避けやすいとされています。母乳について気になることがあれば、助産師や医師に相談してください。

薬剤師トレーナーの視点では——授乳中の薬やサプリ(鉄剤、プロテイン、ダイエット目的のサプリなど)を使ってよいかは、トレーナーが判断するものではありません。薬剤師の資格があっても、個別の判断は、処方した主治医か、薬を受け取った薬局の薬剤師にお任せするのが筋です。授乳中の薬は、国立成育医療研究センターにも相談窓口があり(出産後の方が対象・事前予約制)、「自己判断せずに相談を」と案内されています。オンラインで食事の相談をするときも、飲んでいる薬やサプリがあれば最初に伝えてください。

授乳期に気をつけたい栄養素や貧血の話は、授乳期の栄養と薬について詳しくまとめた記事をご覧ください。


育児中でも続けやすい組み方——中断が起きる前提で考える

赤ちゃんが泣く、授乳の時間がずれる、上の子に呼ばれる。育児中は、予定どおりに進まないのがふつうです。だからこそ、「中断しないように頑張る」より「中断しても戻れるように組む」ほうが、結果的に続きやすくなります。

時間帯は「毎回同じ」でなくていい

候補になりやすいのは、寝かしつけ後の夜、家族が起きる前の早朝、赤ちゃんの昼寝の時間です。毎回同じ時間に固定できなくても構いません。「平日は夜、週末は昼寝の時間」のように、候補を2〜3つ持っておくと、予定が崩れた日にも別の枠に移しやすくなります。

10分ほどのブロックに分け、再開する場所を決めておく

1回のメニューを、10分ほどのまとまり(ブロック)に分けておく方法があります。たとえば「呼吸・骨盤底筋」「下半身・お尻」「体幹・ストレッチ」の3つです。途中で止まったら、次は止まったブロックから再開する。こう決めておくと、「最初からやり直し」にならずに済みます。

育児中に中断しても再開しやすいセッションの組み方の例

なお、セッション中に中断してよいか、予約の変更やキャンセルをどう扱うかは、サービスごとに違います。契約の前に確認しておきましょう(次の章の質問リストに入れています)。

部屋とカメラの準備

  • スペース:全身が映る、畳1〜2枚分ほどの床があれば、多くの種目に取り組めます
  • 音:赤ちゃんが寝ている横でも続けやすいよう、跳ばない種目を中心にします
  • 赤ちゃんの居場所:マットから離れたベビーベッドなど、目が届き、動いている自分の体や物が当たらない場所に
  • 床:おもちゃや洗濯物など、つまずく物を置かない
  • カメラ:顔や部屋をどこまで映すかは、先に決めておくと気持ちが楽です

集合住宅での音の工夫は跳ばずに強度を保つ方法、映す範囲の決め方は映す範囲と部屋の見え方を決めておく方法にまとめています。

夜のリビングでタブレット越しにストレッチをする産後の女性

睡眠不足の日は、強さを下げる・休むと決めておく

夜中の授乳が続くと、まとまった睡眠はなかなか取れません。眠れていない日に、いつもと同じ強さでこなそうとする必要はありません。「寝不足の日は呼吸とストレッチだけ」「ほとんど眠れなかった日は休む」と、あらかじめルールにしておくと、迷わずに済みます。睡眠と体重の関わりは、睡眠不足と体重の関係で解説しています。

もう一つ、毎回短い記録を残しておくと役に立ちます。「やった内容」「寝た時間のおおよそ」「出血・尿もれ・痛みの有無」の3つを一言ずつ書くだけで十分です。強さを上げてよいかを判断するときや、健診で医師に相談するときの材料になります。

家族に「この時間は見ていてほしい」と伝えておく

先ほどの食生活指針にも「お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、周囲のあたたかいサポートから」という項目がありました。運動の時間も同じです。パートナーや家族がいる場合は、「火曜と金曜の夜の30分は赤ちゃんを見ていてほしい」のように、曜日と時間を具体的に伝えておくと協力を得やすくなります。一人で抱え込まないことも、続けるための準備の一つです。

オンラインが続かなくなるきっかけと、その防ぎ方はオンラインが続かなくなる理由と仕組みでの防ぎ方もあわせてどうぞ。


産後にオンラインパーソナルを選ぶときに確認したいこと

サービスを選ぶときは、料金だけでなく「産後の体と生活に合わせてもらえるか」を確かめておくと、始めてからの行き違いを減らせます。体験やカウンセリングで聞いておきたい質問を、表にまとめました。

聞いておきたいこと 確かめたい理由
①健診で医師に言われたことを、メニューにどう反映するか 避けたほうがよい動きや強さの上限を、毎回の内容に落とし込めるか
②授乳中の食事指導の方針 極端な制限ではなく、授乳中の体に合わせた整え方を考えてもらえるか
③食事指導は料金に含まれるか。誰が関わるか 別料金になる項目や、管理栄養士などの関わり方を事前に知るため
④当日の体調で内容を変えられるか 寝不足や体調の変化に合わせて、強さを下げてもらえるか
⑤中断・予約の変更・キャンセルの扱い 赤ちゃんが泣いたときや、急な予定変更にどう対応しているか
⑥選べる時間帯 早朝や夜など、自分が動ける時間に受けられるか
⑦体験の有無と、その場で契約を求められないか 持ち帰って家族と相談したり、比べたりする時間があるか

あわせて、こちらから伝えておきたいこともあります。体験やカウンセリングの前に、次の項目をメモにまとめておくと、短い時間でも話が進みます。

  • 出産した時期と、分娩の方法(経腟分娩・帝王切開)
  • 健診で医師に言われたこと(運動してよい範囲、避けたほうがよい動き)
  • 授乳の状況(母乳・ミルク・混合、夜中の授乳の回数のおおよそ)
  • 飲んでいる薬やサプリ、治療中の病気
  • 気になっている症状(尿もれ、腰や手首の痛み、おなかのふくらみなど)
  • 動ける曜日と時間帯、使える床のスペース

答えの良し悪しを見分けるコツは体験で聞く質問と答えの見分け方、食事面の確かめ方は管理栄養士の関わり方の見分け方で紹介しています。体験に申し込む前の準備は無料体験の流れと準備をご覧ください。


運営者のジム|熊本のRBDジムのオンラインパーソナルについて

ここからは、この記事を運営している当ジムの紹介です。

RBDジムは、東大薬学部卒・薬剤師のトレーナーが指導する、熊本市南区のパーソナルジムです。店舗での指導のほか、オンライン指導も行っています。

  • 時間帯:オンラインのセッションは、21時以降や早朝もご相談いただけます
  • 食事:全コースに食事・栄養指導が含まれます。管理栄養士も在籍しています
  • 料金:回数券制 12回88,000円/18回118,000円/24回148,000円(すべて税込・店舗とオンライン共通)。入会金は不要、自動更新はありません
  • 体験:オンラインの体験・カウンセリングは無料で60分(カウンセリング30分+体験30分)。その場で入会を迫ることはしません
  • 必要なもの:パソコン・タブレット・スマートフォンのいずれか、インターネット環境、全身が映るスペース(畳1〜2枚分ほど)
  • 事前の確認:持病・服薬・既往歴は問診票で伺います
RBDジムの店内からオンラインで指導している様子

産後の方は、健診で医師に言われたこと(運動してよい範囲、避けたほうがよい動き、気になっている症状)を、体験のときにお伝えください。授乳中に飲んでいる薬やサプリがあれば、あわせて教えてください。熊本で始めて、県外に引っ越したあともオンラインで続けている会員の方もいます。

料金と体験の流れは、早朝や夜の時間帯も相談できるオンラインパーソナル(料金と体験の流れ)のページでご確認いただけます。

RBDジムの無料体験・カウンセリングのご予約
所在地:〒862-0963 熊本県熊本市南区出仲間9-5-10 スペーシアビル4F
Web予約:HotPepper Beauty
電話:080-5259-3762(受付11:00〜21:00/月曜定休)


産後のオンラインパーソナルトレーニングについてよくある質問

Q. 1か月健診で、運動してよいかはっきり言われませんでした。

A. 健診の目的は運動の許可ではないため、はっきりした答えがないこともあります。その場合は、次の受診のときや出産した医療機関に、「どのくらいの強さの運動から始めてよいか」を具体的に聞いてみてください。確認が取れるまでは、医師に言われた範囲の軽い動きにとどめましょう。

Q. 帝王切開でも、オンラインで始められますか?

A. 始める時期は、傷の治り具合を見て主治医が判断します。確認が取れたあとも、傷の痛みや引きつれが残る間は、おなかに強く力が入る動きは避けます。オンラインでは、始める前に手術のことと医師に言われた内容を伝えておくと、メニューを組んでもらいやすくなります。

Q. 授乳中でも食事指導を受けてよいですか?

A. 授乳中の食事は「減らす」より「整える」ことから考えます。授乳中は、エネルギーやたんぱく質に付加量が設けられている時期です。極端な制限をすすめない方針かどうかを、受ける前に確かめておくとよいでしょう。薬やサプリについては、主治医か薬剤師に相談してください。

Q. 運動すると母乳が減りませんか?

A. カナダの産後ガイドラインがまとめた系統的レビューでは、母乳の質や量が下がる様子は見られなかったと報告されています。運動の前に授乳や搾乳を済ませておくと、張りによる不快感を避けやすくなります。気になることは助産師や医師に相談してください。

Q. おなかの真ん中が、なかなか戻らない気がします。

A. おなかの真ん中のすき間(腹直筋離開)は、産後6週で約6割に見られたという報告もあり、珍しいことではありません。ただ、幅や深さは画面越しでは判断できません。健診や産婦人科で相談し、医師に言われたことをトレーナーにも伝えてください。

Q. 産後1年以上たっていても、遅くありませんか?

A. この記事の考え方は、産後1年以上たってからでも同じです。目安にするのは、産後何か月かよりも今の体の状態です。尿もれや腰の痛みなど気になる症状があれば、先に医療機関で相談し、そのうえで軽い強さから始めましょう。

Q. セッション中に赤ちゃんが泣いたら、どうすればいいですか?

A. 赤ちゃんを優先して構いません。中断しても戻りやすいよう、メニューを10分ほどのブロックに分けておくと再開しやすくなります。中断や予約の変更をどう扱うかはサービスごとに違うため、契約の前に確かめておきましょう。


まとめ|産後のオンラインパーソナルは、健診で医師に確認してから少しずつ

  • いつから:全員に共通の「◯週から」はない。軽い動きとトレーニングを分け、トレーニングは健診などで医師に確認してから
  • 健診で聞くこと:運動してよいか・どのくらいの強さからか・避けたい動き・出血や傷の状態
  • オンラインの役割:フォームの確認、その日の状態に合わせた調整、食事の相談。診断や触って確かめることは医療機関の役割
  • 体のサイン:強い腹痛・出血の増加・胸の痛み・ふくらはぎの腫れはすぐ相談。悪露や尿もれが増えたら止めて相談。気分の落ち込みが2週間以上続くなら運動より先に相談
  • 授乳中の食事:減らすより整える。薬やサプリは主治医か薬剤師へ
  • 続け方:中断が起きる前提で、10分ほどのブロックに分けて組む

産後の回復のペースや、体重・体型の変化には個人差があります。周りと比べず、昨日の自分の体の反応を手がかりに、一歩ずつ進めていきましょう。この記事で紹介した研究や指針は、記事作成時点で確認した内容です。始める時期や体の状態については、医師にご相談ください。


主な参考・出典

  • こども家庭庁「産前・産後サポート事業ガイドライン/産後ケア事業ガイドライン」(令和6年10月) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d4a9b67b-acbd-4e2a-a27a-7e8f2d6106dd/c9cfc841/20241030_policies_boshihoken_tsuuchi_2024_80.pdf
  • 熊本市「産婦健康診査について」 https://www.city.kumamoto.jp/kiji00338692/index.html
  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html (妊婦・授乳婦 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316471.pdf)
  • 厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」(令和3年3月) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/a29a9bee-4d29-482d-a63b-5f9cb8ea0aa2/c948c48d/20230401_policies_boshihoken_shokuji_01.pdf
  • 神戸市「妊産婦の食生活」 https://www.city.kobe.lg.jp/a00685/kenko/health/promotion/eating/shokutokenko/ninpu.html

文責

白木 勝也
RBDジム オーナー・トレーナー
東大薬学部卒・薬剤師国家資格保有。熊本市南区を拠点に、理論に基づいた「リバウンドしにくい設計を目指したメソッド」で多くの女性のボディメイクをサポート。

 

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