オンラインパーソナルトレーニングの顔出しは必要?映す範囲と部屋・録画の確認点
オンラインパーソナルトレーニングの体験に申し込もうとして、手が止まる。たとえば「すっぴんを見られたくない」「散らかった部屋が映る」「子どもが画面に入ってくるかもしれない」といった不安です。カメラに映ることへの抵抗は、珍しい感覚ではありません。米国の大学のオンライン授業で行われた調査(回答者276人)では、カメラを切る理由として見た目を挙げた学生が41%いたと報告されています(Castelli & Sarvary, 2021)。
結論を3つ、先にお伝えします。①顔を映すことを必須にするかは事業者によって違い、今回確認した範囲では、公式サイトに「顔出し不要」と明記したところは見つかりませんでした。②動きを見るために、全身(少なくとも種目に必要な部位)が映ることを求める事業者があります。③部屋・録画・家族の映り込みの不安は、カメラの向きの工夫と、申し込む前の確認で減らせます。
この記事では、「顔」「体」「部屋」を分けて、どこまで映せば指導が成り立つのかを整理します。そのうえで、部屋を映さない方法とその限界、録画とプライバシーで聞いておきたいこと、そのまま使える相談の文面までをまとめます。
- 端末の置き方・カメラの角度の手順 → 器具なしで受けるオンラインパーソナルの準備
- 体験当日の流れと服装 → オンラインパーソナルの無料体験で確かめること
書いているのは、熊本市南区でパーソナルジムを運営し、オンラインでも指導しているRBDジムです。この記事の「顔」「部屋」「録画」の話は、特定のサービスを勧めるためではなく、どこに申し込む場合にも使える確認の材料として書いています。
※この記事に出てくる各社の公式サイトの記載、ZoomやGoogle Meetなどのヘルプの内容は、2026年10月8日に確認したものです。サービスやアプリの仕様は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式の情報でもう一度確かめてください。
目次
結論|「顔」「体」「部屋」は分けて考える
「顔出しは必要?」という問いに、ひとことで答えるのは難しいです。というのも、オンラインパーソナルで映るものは顔だけではないからです。画面には、顔と、体と、後ろの部屋が一緒に映ります。この3つは、指導にとっての必要さがまったく違います。
顔|必須かどうかは事業者によって違う
個別指導のオンラインパーソナルの公式サイトをいくつか確認したところ、「顔出しは不要」とはっきり書いているところは見つかりませんでした。一方で、「顔を必ず映してください」と書いているところもありませんでした。
カメラについて公式に触れていたのは、たとえばeviGymです。FAQで「画面をオフにしても参加可能ですか?」という質問に対し、「可能ですが、フォームのチェックやアドバイスのために表示いただけると効果が出やすいです。」と答えています。
つまり、顔について公式の記載がないサービスが多く、「顔は映さなくてよいか」は、申し込む前に聞かないと分からないのが実情です。記載がないことは、対応していないという意味ではありません。
体|フォームを見るために、全身が映ることを求めるところがある
顔と違って、体については公式の記載がはっきりしているところがあります。セントラルスポーツのオンラインパーソナルは、必要な環境に「全身が映るスペース」を挙げています。MY BODY LABOは「オンライントレーニングはフォームの確認が非常に重要なので、できるだけ大きい画面での接続を推奨いたします。」と書いています。当ジムも、必要な環境として「全身が映るスペース(およそ畳1〜2枚分)」を案内しています。
パーソナルトレーニングの中身は、動きを見て、その場で直すことです。だから、体が映ることはサービスの前提になりやすいのです。
部屋|映る範囲は、カメラの向きでかなり変えられる
部屋は、指導に必要なものではありません。むしろ映らないほうが、トレーナーも体の線を見やすくなります。そして部屋は、3つの中でいちばん自分で調整しやすい部分です。カメラの向きを変える、映したくないものを動かす、背景ぼかしを使う、などの方法があります(「部屋が映るのが不安なとき」の章で詳しく扱います)。
「カメラオフ」と「顔を映さない」は別のもの
ここで、言葉を整理しておきます。この2つは混同されやすいのですが、指導への影響がまったく違います。
- カメラオフ(ビデオオフ):映像そのものを送らない。トレーナーには、声しか届きません。
- 顔を映さない:映像は送るが、カメラの角度や高さで、顔を画角から外す。体の動きは見えます。
「顔を見られたくない」という悩みなら、カメラオフにしなくても、顔を画角から外すことで解決できる場合があります。
表1:顔・体・部屋を映したくないときの選択肢と、失うもの
| 映るもの | 指導への必要さ | 映したくないときの選択肢 | 失うもの・注意点 |
|---|---|---|---|
| 顔 | 事業者によって考え方が違う | カメラの高さ・角度で顔を画角から外す/自分の映像を自分の画面で非表示にする | 種目によっては顔が入る。体調や違和感は、言葉で伝えることがより大切になる |
| 体 | 高い(フォームの確認に使う) | 種目に必要な部位だけ映す/カメラオフ | 画角を狭めるほど、見てもらえる情報が減る。カメラオフではフォームを見てもらえない |
| 部屋 | 低い(むしろ映らないほうが見やすい) | カメラの向きを変える/物を動かす/目隠し/背景ぼかし・バーチャル背景 | ぼかしや背景の置き換えは完全ではない。本番前に動いて試す必要がある |
※当サイトによる整理。顔・体についての考え方は事業者ごとに違います。各社の公式サイトの記載は2026年10月8日確認。

なぜ全身を映すのか|フォーム確認と安全のため
「体は見られてもいいけれど、なぜ全身まで?」と感じる方もいると思います。この章では、画面越しに何が見えて、何が見えにくいのかを、研究と指導の現場の両方から説明します。
画面越しに見えやすいこと・見えにくいこと
ビデオ通話で体の動きをどこまで評価できるかは、リハビリ・理学療法の分野で研究されています。
健康な成人28人を対象にした研究では、Zoomを使い、横から1台のウェブカメラで5種類の動き(ブリッジ、四つ這いでの脚上げ、キャット&カウなど)を理学療法士が評価し、3次元の動作解析の結果と比べました。その結果、動きの大きさ(どこまで動いているか)は、よく一致していました。一方、左右の対称性は一致しにくかったと報告されています。著者は、カメラ1台では複数の方向から同時に見られないことを理由に挙げています(Lee, 2021)。
また、ビデオ通話を使った理学療法の評価についての研究11本をまとめたレビューでは、関節の動く範囲・筋力・バランス・歩行などの評価は対面とよく一致した一方、腰椎の姿勢などの評価は、一致の度合いが低〜中程度だったと報告されています(Mani et al., 2017)。別のレビューでも、画面越しの評価は「特定の種類の評価について、限られた対象者で妥当で信頼できるようだ」とまとめられています(Zischke et al., 2021)。
これらはリハビリ・理学療法の評価についての研究で、民間ジムのトレーニング指導の質を示すものではありません。ただ、「画面越しでも見えることはあるが、何でも見えるわけではない」ということは読み取れます。カメラ1台でも見えにくい部分があるのに、顔を外そうとして画角をさらに狭めると、見える情報はもっと減ります。だから、顔を外すときも、体は種目に必要な範囲まで残すことが大切です。
カメラの位置(真横か斜め45度か、どの高さに置くか)の手順は、器具なしで受けるオンラインパーソナルの準備で詳しく書いています。
種目ごとに、映っていてほしい部位
「全身」といっても、種目によってトレーナーが見ている場所は違います。代表的な種目で整理すると、次のようになります。
表2:種目ごとに映っていてほしい部位(例)
| 種目の例 | 映っていてほしい範囲 | トレーナーが見ていること | 顔は必要か |
|---|---|---|---|
| スクワット | 頭からつま先まで | 膝がつま先と同じ方向を向いているか、腰の落とし方、かかとが浮いていないか | 必須ではない(ただし立つと頭が画面に入りやすい) |
| プランク | 肩から足首まで(真横から) | 頭・肩・腰・かかとが一直線か、腰が落ちたりお尻が上がったりしていないか | 必須ではない |
| 肩・腕の種目 | 上半身と、肘の先まで | 腕を上げる高さ、肘の位置、肩がすくんでいないか | 必須ではない(上半身を映すと顔が入りやすい) |
| 床で行う種目(ブリッジなど) | 体の側面すべて | 腰の高さ、膝の角度、左右の傾き | 必須ではない |
※当サイトによる一般的な整理です。実際にどこを映してほしいかは、トレーナーや種目の組み方によって違います。フォームの基準はスクワットの正しいフォーム、プランクの正しいやり方とそろえています。
表を見ると分かるとおり、フォームの確認そのものに顔は入っていません。ただし、立って行う種目や上半身の種目では、体を映そうとすると頭も画面に入りやすくなります。「顔だけは外したい」場合は、種目によって入ってしまうことがあると知ったうえで、トレーナーと相談するのが現実的です。

カメラを切ると何がしにくくなるか
カメラオフでも、声のやりとりで進められることはあります。ただ、映像がないと、次の3つがしにくくなります。
- フォームの修正:膝の向きや腰の高さは、言葉で自己申告してもらうのが難しい部分です。本人は正しくできているつもりでも、横から見るとずれていることはよくあります。
- 無理をしていないかの確認:回数を重ねると、フォームが崩れたり、反動を使い始めたりします。映像があれば、その変化に気づいて回数や負荷を調整できます。
- 止める合図:つらそうな動きや、痛みをかばうような動きが見えれば、トレーナーから声をかけられます。映像がないと、その判断を本人の申告だけに頼ることになります。
カメラオフにすれば必ずケガをする、というわけではありません。ただ、パーソナルトレーニングの「見て直す」という部分が、大きく減るのは確かです。先に挙げたeviGymのFAQも、オフでの参加は「可能」としたうえで、フォームのチェックのために表示を勧めています。
なお、グループ型のオンラインフィットネスには、フォームの指導を受ける枠と受けない枠を分けているサービスもあります。たとえばSOELUには、指導ありの「ポーズチェック枠」と、指導なしの「ギャラリー枠」があると同社のメディアで説明されています。指導を受けるかどうかで、受け方そのものが分かれている形です。グループ型と個別指導の違いは、オンラインフィットネスとオンラインパーソナルの違いで詳しく扱っています。
腰が気になる人ほど、横からの画角と服が大事
先ほどのレビューでは、腰椎の姿勢は、画面越しには評価しにくい項目の一つと報告されていました(Mani et al., 2017)。これは理学療法の評価についての研究ですが、トレーニングの場面でも、腰の反りすぎや丸まりは画面で見分けにくい部分です。
腰まわりが気になる方は、次の2点を意識すると、トレーナーが腰の位置を見やすくなります。
- 横から(または斜めから)腰が見える画角にする:正面だけでは、腰の反り具合はほとんど分かりません。
- 腰の位置が分かる服にする:ゆったりした長めのトップスは、腰のラインを隠してしまいます。トップスをウエストに入れる、体に沿った服を選ぶ、などで見え方が変わります。
腰の痛みや持病がある方は、オンラインで運動を始める前に主治医にご相談ください。オンライン指導は、腰痛の治療に代わるものではありません。
薬剤師トレーナーの視点では——薬局で服薬の相談を受けるとき、見た目だけで「大丈夫そう」と判断することはありません。「今日はどうですか」「気になることはありますか」と言葉で確かめて、初めて分かることが多いからです。オンラインのトレーニングも同じで、映像で見えることには限りがあります。顔を映す・映さないにかかわらず、「ここが少し痛い」「今日は寝不足」「さっきの動きで違和感があった」を、遠慮なく言葉にしてください。映像と言葉の両方がそろうと、トレーナーが判断できることが増えます。顔を映すかどうかよりも、この「言葉で伝える」が、安全に続けるうえでは大事だと考えています。
部屋が映るのが不安なとき|4つの方法と限界
体は映すとして、次に気になるのは部屋です。ここでは、部屋を映さないための方法を4つ紹介します。それぞれ、やり方/効果/限界/事前の確かめ方の順で書きます。
方法①|カメラの向きを変えて、壁やカーテンを背にする
やり方:カメラが「部屋の奥」ではなく「壁」や「カーテン」を向くように、自分の立ち位置とカメラの位置を決めます。部屋の中央に立つのではなく、壁の前に立ち、壁と向かい合う方向からカメラを置くイメージです。
効果:4つの方法の中で、いちばん確実で、手間もかかりません。背景が壁1面だけになるので、映り込むものが一気に少なくなります。無地の背景は、トレーナーが体の輪郭を見るうえでも見やすくなります。
限界:壁の前に、全身が動けるだけの広さが必要です。床で行う種目では、カメラの高さが下がるので、壁の下のほう(床に置いた物)が映りやすくなります。
事前の確かめ方:立った状態と床に寝た状態の両方で、カメラに映る範囲を確認します。カメラの置き方の具体的な手順は、器具なしで受けるオンラインパーソナルの準備にまとめています。
方法②|映したくないものを画面の外に移す・目隠しをする
やり方:画角に入るものを、セッションの間だけ画面の外へ動かします。動かせない棚などは、布をかける、突っ張り式のパーテーションやついたてを置く、といった方法で隠します。
効果:物理的に隠すので、アプリの機能に頼らず、動いても見え方が変わりません。単色の布を背景にすれば、後で紹介するバーチャル背景の精度を上げるのにも役立ちます(Zoomのヘルプでは、グリーンスクリーンなど均一な色の背景を使うと、バーチャル背景がきれいに表示されやすいと説明されています)。
限界:毎回の準備と片付けに手間がかかります。広い範囲を隠すには、ある程度の大きさの布や道具が必要です。
事前の確かめ方:目隠しを置いたうえで、立つ・しゃがむ・寝る、の姿勢をとり、目隠しの端から奥が見えていないか確認します。
方法③|背景ぼかしを使う
やり方:ビデオ通話のアプリの「背景ぼかし」の機能を使います。ZoomとGoogle Meetのヘルプには、背景をぼかす機能が説明されています(LINEのヘルプで確認できたのは、背景を画像に変える機能です。2026年10月時点の各社ヘルプによる)。メニューの場所はアプリの更新で変わるので、各社の公式ヘルプで確認してください。
効果:Zoomのヘルプでは、背景ぼかしは周囲をデジタル処理でぼかし、本人にピントを合わせる機能と説明されています。棚の中身や郵便物の文字など、細かいものは読み取りにくくなります。なおZoomでは、一度オンにすると、以降の会議にも自動で適用されると書かれています。仕事の会議などで別の設定にしたい場合は、そのつど確認が必要です。
限界:ぼかしは、背景を「消す」機能ではなく、「ぼかす」機能です。家具の形や色、人がいることなどは、ぼんやりと分かる場合があります。また、Google Meetのヘルプには、エフェクトや背景を使うと、端末の動作が遅くなることがあると書かれています。
事前の確かめ方:ぼかしをオンにした状態で、自分の画面を見ながら実際に動いてみます(詳しくは後の「本番前に自分の画面で試す」で)。
方法④|バーチャル背景を使う
やり方:背景を、用意された画像や手持ちの写真に置き換えます。Zoom、Google Meet、LINEで使えます(2026年10月時点の各社ヘルプによる)。
効果:うまく働けば、部屋そのものが見えなくなります。Zoomのヘルプでも、バーチャル背景はプライバシーを保つのに役立つと説明されています。
限界:公式のヘルプ自体が、限界を書いています。
- Zoomのヘルプでは、グリーンスクリーンを使わない場合、輪郭の鮮明さが下がり、端末により多くの処理能力が必要になると説明されています。
- Zoomのヘルプでは、バーチャル背景と同じ色の服を着ないこと、照明と色を均一にすることが勧められています。
- Google Meetのヘルプには、「背景を変更すると、機密情報が画面に映ってしまう可能性があります。」と書かれています。
- 同じくGoogle Meetのヘルプには、エフェクトや背景を使うと端末の動作が遅くなることがあると書かれています。
これらはふだんの会議を想定した説明です。トレーニングは、立つ・しゃがむ・寝る・腕を大きく上げるなど、会議より動きが大きく、カメラからの距離も変わります。会議のときより条件が厳しくなる可能性があると当方では考えています。ただし、「動くと必ず背景が崩れる」と決まっているわけではありません。端末や部屋の明るさによって結果は変わるので、自分の環境で確かめるのがいちばん確実です。
本番前に、自分の画面で動いて試す
背景ぼかしやバーチャル背景を使うなら、体験やセッションの前に、自分ひとりで一度試しておくことをおすすめします。ビデオ通話のアプリには、会議に入る前に自分の映像を確認できる画面があることが多いので、それを使います。
試すのは、次の4つの動きです。
表3:本番前に試す4つの動き(チェック表)
| 試す動き | 見るところ | うまくいかないときの対処 |
|---|---|---|
| 立つ(気をつけの姿勢) | 頭からつま先まで欠けずに映るか/背景が透けていないか | カメラを離す・低くする |
| しゃがむ(スクワットの姿勢) | しゃがんだときに体の一部が背景に溶けていないか | 照明を足す・背景と違う色の服にする |
| 床に寝る(ブリッジ・プランクの姿勢) | 体が背景と混ざって消えていないか/床の物が映っていないか | ぼかしをやめて、方法①②に切り替える |
| 腕を上げる(バンザイ) | 手の先が欠けていないか/腕の周りに奥の部屋が見えていないか | カメラを離す・画角を広げる |
※当サイトによる確認の手順です。アプリや端末によって見え方は違います。
4つの動きで体が欠ける、背景が透けるといったことが起きたら、ぼかしやバーチャル背景に頼るのをやめ、方法①(向きを変える)や方法②(物を動かす・目隠し)に切り替えるのが確実です。トレーナーに体の輪郭がきちんと見えることは、フォームを見てもらううえで大事な条件です。
映り込みやすいもの|鏡・窓・写真立て・郵便物・カレンダー
部屋の中には、自分では気づきにくいけれど映り込みやすいものがあります。セッションの前に、画角の中を一度見回しておくと安心です。
- 鏡:鏡の中に、カメラの反対側(映したくない部屋の奥)が映ることがあります。姿見を見ながらトレーニングしたい場合も、カメラに鏡が入らない位置に置きます。
- 窓・ガラス戸:外の景色や、夜は室内の反射が映ります。逆光で、自分の体が暗く映ることもあります。
- 写真立て・子どもの作品:家族の顔や名前が分かるものは、画面の外へ。
- 郵便物・書類・カレンダー:住所や名前、予定が読み取れることがあります。背景ぼかしをしていても、近くにあると読めることがあるので注意します。
- テレビ・パソコンの画面:別の画面に表示されている内容が映ることがあります。
表4:部屋を映さない4つの方法の比べ方
| 方法 | 確実さ | 手間 | 動いたときの安定 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ①カメラの向きを変える | ◯ | ◯(少ない) | ◯ | 壁の前に動ける広さが必要 |
| ②物を動かす・目隠し | ◯ | △(毎回の準備) | ◯ | 目隠しの端から奥が見えないか確認 |
| ③背景ぼかし | △ | ◯(設定のみ) | △(環境による) | 形や色はぼんやり分かる。端末が遅くなることがある |
| ④バーチャル背景 | △ | ◯(設定のみ) | △(環境による) | 輪郭が甘くなる、背景が見える場合がある。背景と同じ色の服を避ける |
※各社公式ヘルプ(Zoom・Google Meet、2026年10月8日確認)の記載と、当サイトの整理によります。順位を示すものではありません。組み合わせて使うこともできます。

4つの方法は、どれか1つを選ぶものではありません。①で背景を壁にして、映ってしまう棚だけ②で布をかける、という組み合わせがいちばん手堅い方法です。③④は、①②で隠しきれない部分の補助として使うと考えると、動いたときに困りにくくなります。

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録画とプライバシー|申し込む前に確認する5つのこと
顔や部屋が映ることと並んで気になるのが、録画です。「録画されて、どこかに残るのでは」と心配な方もいると思います。
録画するかどうかは、事業者の運用次第
オンラインパーソナルでセッションを録画するかどうかは、事業者によって違います。今回確認した各社の公式サイトでは、録画の扱いについての記載は見つかりませんでした(記載がないことは、録画しているという意味でも、していないという意味でもありません)。
ビデオ通話のアプリの録画機能については、各社のヘルプに次のように書かれています。
- Zoom:録画中の会議に参加するとき、または主催者が録画を始めたときに、参加者に同意が求められます。同意しない場合は、会議から退出できます。
- Google Meet:録画が始まったり止まったりすると、参加者に通知されます。録画は主催者のGoogleドライブに保存されると書かれています。
つまり、これらのアプリの録画機能を使った場合は、画面に表示が出ると説明されています。ただし、これは各アプリの録画機能についての説明です。端末の画面収録など、アプリの外の方法で記録された場合は、これらのヘルプの対象ではありません(当方の注記)。だから、通知が出ないから録画されていない、とは言い切れません。通知に頼るのではなく、申し込む前に言葉で確かめるのが確実です。
確認する5つのこと
顔が映った録画は、本人が判別できる映像です。個人情報保護委員会のガイドラインでは、個人情報にあたる例として「本人が判別できる映像情報」が挙げられています。そして事業者には、個人情報の利用目的をできる限り特定すること、取得した個人情報の利用目的を本人に通知または公表すること、個人データを第三者に提供するときは例外を除き、あらかじめ本人の同意を得ることなどが求められています。
法律の細かい解説はここではしません。言いたいのは、録画について「何のために」「どこに」「いつまで」「誰に」を聞くのは、ごく当たり前の確認だということです。申し込む前に、次の5つを聞いてみてください。
- セッションを録画しますか? する場合、何のためですか?(フォームの振り返り、トレーナーの研修など)
- 録画は、どこに保存して、誰が見ますか?(担当トレーナーだけか、ほかのスタッフも見るか)
- いつ削除しますか?(保存期間、退会したときの扱い)
- 広告・SNS・ほかの会員への紹介などに使うことはありますか?(ビフォーアフターの写真や体の測定写真も同じように聞きます)
- 録画を断ることはできますか?(断った場合に、受けられない内容があるか)
表5:録画について申し込む前に確認する5つのこと(チェック用)
| 番号 | 聞くこと | 答え |
|---|---|---|
| 1 | 録画するか/目的は何か | |
| 2 | 保存する場所/見る人 | |
| 3 | 削除する時期/退会時の扱い | |
| 4 | 広告・SNS・他の会員などへの利用(写真を含む) | |
| 5 | 録画を断れるか/断った場合の影響 |
※当サイトによる整理です。個人情報の取り扱いの考え方は、個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」を参考にしています。
聞くときは、答えの中身と同じくらい、答え方を見てください。その場で具体的に答えられるのか、「大丈夫です」で終わるのか。録画の扱いをはっきり説明できることは、そのサービスが映像を丁寧に扱っているかを見る手がかりになります。
プライバシーポリシーで見るところ
事業者のサイトにプライバシーポリシー(個人情報の取り扱い方針)が載っている場合は、申し込む前に目を通しておきます。全部を読むのが大変なら、次の3か所だけ見れば十分です。
- 利用目的:映像や写真について触れているか。「サービス向上のため」のように広く書かれている場合は、録画の扱いを個別に聞きます。
- 第三者への提供:どんな場合にほかの会社などに渡すことがあるか。
- 問い合わせ窓口:個人情報について問い合わせる先が書かれているか。
プライバシーポリシーが見つからない場合も、それだけで判断せず、上の5つの質問で直接確かめてください。
自分で録画してよいか
反対に、自分のフォームを後で見返したいから録画したい、という方もいます。その場合は、録画してよいか、先にトレーナーに聞いてください。画面にはトレーナーの顔や声も映っているためです。録画の可否や扱いは、事業者によって考え方が違います。
服装・すっぴん・家族の映り込み
最後に、顔と部屋以外で気になりやすい3つの点をまとめます。
服装|関節と体の線が分かる服、背景と違う色
服装の基本は、膝・肘・腰の位置が分かる、体に沿った服です。ゆったりした服は、動きは楽でも、関節の位置や体の線が画面で見えにくくなります。また、背景の壁と違う色の服を選ぶと、体の輪郭がはっきりします。
バーチャル背景を使う場合は、Zoomのヘルプにあるとおり、背景と同じ色の服は避けます。体が背景と混ざって、消えたように見えることがあるためです。服装の詳しい選び方は、オンラインパーソナルの無料体験で確かめることにまとめています。
すっぴん・顔が気になるとき
「体はいいけれど、すっぴんの顔だけは映したくない」という方には、次の3つの方法があります。
- 自分の映像を、自分の画面で非表示にする:Zoomには、自分の映像を自分の画面に表示しない機能があります(英語版ヘルプでの名称は「Hide Self View」)。自分の画面に自分の顔が映り続けるのが落ち着かない方には役立ちます。ただし、相手からは見えています。「相手に見えなくなる機能」ではないので、注意してください。
- 映像の補正機能を使う:Zoomには、映像をやわらかい焦点にして見た目を整える機能や、暗い部屋で映像を明るくする機能があります(英語版ヘルプでの名称は「Touch up my appearance」「Adjust for low light」。2026年10月時点)。
- カメラの高さや角度で、顔を画角から外す:顔が画面の上端から外れる位置にカメラを置けるか、トレーナーに相談します。表2で見たとおり、フォームの確認そのものに顔は必須ではありません。ただし、立って行う種目や上半身の種目では、顔が入ってしまうことがあります。「必ず外せる」とは限らないと考えておくと、当日に慌てずに済みます。
家族・子どもの映り込み
家族がいる家でトレーニングする場合は、家族がカメラの映る範囲に入らない時間や部屋を選ぶのが基本です。カメラの向きを、家族が通る廊下やリビングの出入り口に向けないことも効果があります。
先ほど書いたとおり、本人が判別できる映像は個人情報にあたります。家族の顔が判別できる形で映った場合も、同じ考え方になります。家族が映り込む可能性があるなら、録画の扱いは特にしっかり確認しておくと安心です。
小さな子どもが途中で入ってきたときにセッションをどうするか(一時中断するか、そのまま続けるか)は、事業者によって考え方が違います。申し込む前に、気になる点として伝えておきましょう。子どもが入ってくる場面の考え方は、器具なしで受けるオンラインパーソナルの準備でも触れています。
入会金0円/体験・カウンセリングは無料/全国どこからでも受講できます
申し込む前の相談のしかた|そのまま使える文面
ここまで読んで、「自分は顔を外したい」「部屋のこの部分は映したくない」と決まってきたら、それを申し込む前に伝えるのが次のステップです。体験の予約フォームの備考欄や、電話・メッセージでそのまま使える文面を用意しました。
相談の文例
必要なところだけ選んで、組み合わせて使ってください。
顔について
「顔はできれば映したくありません。体の動きが見える範囲で、顔を画角から外して受けることはできますか?」部屋について
「部屋の◯◯(棚・キッチンなど)が映らないようにしたいです。カメラの向きや背景ぼかしについて相談できますか?」家族について
「家族が在宅している時間帯に受けることになりそうです。子どもが画面に入ってしまった場合の扱いを教えてください。」録画について
「セッションの録画はしてほしくありません。録画をしない形で受けられますか? 録画をする場合は、目的と保存・削除について教えてください。」カメラについて
「ビデオ通話に慣れていません。当日までに、カメラの映り方を確認する方法はありますか?」
伝えるときのポイント
- 「映したくないもの」と「映してよいもの」をセットで伝える:「顔は外したいけれど、体は全部映して大丈夫です」と伝えると、トレーナーも進め方を考えやすくなります。
- 理由は言わなくてもかまいません:すっぴんだから、部屋が狭いから、と説明する必要はありません。
- 答えを比べる:2つ以上のサービスに同じ文面を送ると、対応の違いが分かります。
断られたら、それも判断材料
どこまで対応できるかは、事業者によって違います。「顔は映してほしい」「カメラオフでは受けられない」と言われることもあるでしょう。それは不親切なのではなく、そのサービスが何を大事にして指導しているかの表れです。自分の希望と合わないなら、別のサービスを選ぶ材料になります。
オンラインパーソナルの選び方の全体像はオンラインパーソナルトレーニングの選び方、カメラに映ること自体がどうしても難しいと感じる方は、オンラインパーソナルの向き・不向きもあわせてご覧ください。
RBDジムの場合|顔は映さずに受講できます
ここまで一般論として書いてきました。当ジムのオンラインパーソナルについて、確認が取れていることだけをお伝えします。
顔・体・録画について、当ジムの運用
表6:顔・体・録画についての当ジムの運用(2026年10月時点)
| 項目 | 当ジムの運用 |
|---|---|
| 顔 | 顔を映さずに受講できます。顔を画角から外す相談に応じます |
| 体 | フォームを確認するため、全身は映していただきます |
| 録画 | セッションの録画は希望される方のみです |
| 部屋・背景・家族の在宅など | 気になる点を、事前にお伝えください |
全身を映していただくのは、この記事で書いてきたとおり、フォームを見て、その場で直すことが指導の中心だからです。顔を外しても、体の動きが見えれば、フォームの確認はできます。立って行う種目などで顔が入りそうなときは、カメラの位置についてご相談ください。
録画の扱いや、部屋の状況、ご家族の在宅の時間帯などで気になることがあれば、体験・カウンセリングの前に、遠慮なくお伝えください。前の章の文例をそのまま使っていただいてかまいません。
そのほか、当ジムについて書けること
- 必要な環境は、全身が映るスペース(およそ畳1〜2枚分)と、パソコン・タブレット・スマートフォンのいずれか、インターネット環境です。
- オンラインの体験・カウンセリングは60分無料です(カウンセリング30分+体験30分)。
- オンラインのセッションは、21時以降や早朝の時間帯もご相談いただけます。
- 料金は回数券制で、メニューはオーダーメイド、1回の時間は固定していません。12回88,000円から(税込・入会金0円)。詳しくはオンラインパーソナルの詳細ページをご覧ください。
- 全コースに食事・栄養指導を含みます。管理栄養士が在籍しています。
- トレーナーの白木勝也は、東京大学薬学部を卒業し、薬剤師の国家資格を持っています。
- 持病や服薬については問診票でお伺いし、持病のある方には、主治医から運動の許可をいただくようお願いしています。
薬剤師トレーナーの視点では——薬の相談では、「人に知られたくない」という気持ちが強い方もいらっしゃいます。そういうとき大事なのは、無理に話してもらうことではなく、ご本人が安心して話せる範囲を先に決めることだと考えてきました。オンラインのトレーニングも同じです。顔を映すかどうかは、指導の本質ではありません。大切なのは、体の動きが見えることと、気になることを言葉で伝えてもらえることです。この2つがそろえば、顔を外していても、フォームを一緒に整えていくことはできます。もちろん、体の変化には個人差があります。持病のある方や服薬中の方、妊娠中・産後の方は、運動を始める前に主治医にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. オンラインパーソナルトレーニングは顔出しなしで受けられますか?
A. 事業者によって違います。今回確認した範囲では、公式サイトで「顔出しは不要」と明記した個別指導のサービスは見つかりませんでした。一方で、フォームを見るために全身が映ることを求めるサービスがあります。顔を画角から外して受けられるかは、申し込む前に聞いてください。当ジムでは、全身は映していただいたうえで、顔を映さずに受講できます。
Q. カメラをオフにして受けることはできますか?
A. これも事業者によって違います。公式のFAQでカメラオフに触れていたサービスでは、「可能だが、フォームのチェックのために表示を勧める」という書き方でした。カメラオフにすると、フォームの修正や、無理をしていないかの確認がしにくくなります。「顔を見られたくない」が理由なら、カメラオフにせず顔だけを画角から外す方法も相談してみてください。
Q. バーチャル背景を使えば部屋は映りませんか?
A. 完全に隠せるとは限りません。Zoomのヘルプでは、グリーンスクリーンがないと輪郭の鮮明さが下がると説明されています。Google Meetのヘルプには、背景を変更しても機密情報が映る可能性がある、と書かれています。トレーニングは動きが大きいので、本番前に、立つ・しゃがむ・床に寝る・腕を上げるの4つを自分の画面で試すのがおすすめです。いちばん確実なのは、カメラの向きを変えて壁を背にすることです。
Q. セッションは録画されますか?
A. 事業者の運用によって違います。ZoomやGoogle Meetの録画機能を使った場合は、参加者に同意を求める表示や通知が出ると各社のヘルプに書かれていますが、通知だけに頼らず、録画の有無・目的・保存先・削除の時期・ほかへの利用・断れるかを申し込む前に確認してください。当ジムでは、録画は希望される方のみです。
Q. すっぴん・部屋着でもいいですか?
A. すっぴんかどうかは、フォームの確認には関係しません。顔が気になる場合は、顔を画角から外せるか相談してみてください。服は、部屋着でも動きやすければかまわないことが多いですが、膝・肘・腰の位置が分かる、体に沿った服のほうがフォームを見てもらいやすくなります。背景と違う色を選ぶと、体の輪郭がはっきりします。
Q. 子どもが映ってしまったらどうなりますか?
A. 扱いは事業者によって違います。家族が映った映像も、本人が判別できれば個人情報にあたるため、家族が映り込む可能性があるなら、録画の扱いを特に確認しておくと安心です。途中で子どもが入ってきたときにどうするか(中断するか、続けるか)も、申し込む前に気になる点として伝えておきましょう。
まとめ|「何を映せるか」を決めて、申し込む前に伝える
オンラインパーソナルトレーニングの顔出しについて、3つの点を整理しました。
- ①顔は事業者によって違い、全身は映すよう求められることがある。今回確認した範囲では、公式サイトで「顔出し不要」と明記したところは見つからず、聞かないと分かりません。一方で、フォームを見るために全身が映るスペースを条件にしているところがあります。「カメラオフ」と「顔を映さない」は別のものです。
- ②部屋は「向き」で隠して、ぼかしは補助に。いちばん確実なのは、カメラの向きを変えて壁を背にすることです。背景ぼかしやバーチャル背景は公式のヘルプでも完全ではないとされているので、使うなら本番前に4つの動きで試します。
- ③録画は5つの質問で確認する。録画するか・どこに保存して誰が見るか・いつ消すか・ほかに使うか・断れるか。通知の有無だけで判断しないことが大切です。
まずは、自分は何を映せて、何を映したくないかを決めてください。それを自分の画面で試し、申し込む前に文面で伝える。この順番で進めれば、当日に慌てることはぐっと減ります。
※この記事に掲載した各社の公式サイトの記載、ZoomやGoogle Meetなどのヘルプの内容は、2026年10月8日時点のもので、変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、効果を保証するものではありません。体の変化には個人差があります。持病のある方・服薬中の方・妊娠中や産後の方は、運動を始める前に主治医にご相談ください。
顔を映さずに、オンラインで体験してみませんか
当ジムのオンラインパーソナルは、全身を映していただければ、顔を映さずに受講できます。気になることは、予約のときにそのままお伝えください。
- オンラインの体験・カウンセリング60分は無料(カウンセリング30分+体験30分)
- 顔を画角から外す相談に応じます(フォームの確認のため、全身は映していただきます)
- セッションの録画は希望される方のみ
- 21時以降・早朝の時間帯もご相談いただけます
- 回数券制・オーダーメイド。12回88,000円から(税込・入会金0円)。全コースに食事・栄養指導を含み、管理栄養士が在籍しています
- 東大薬学部卒・薬剤師のトレーナーが担当します(持病や服薬は問診票でお伺いします。持病のある方は、主治医の運動許可を得たうえでご相談ください)
- ご予約・お問い合わせ:フォーム・お電話(080-5259-3762/電話受付11:00〜21:00・月曜定休)
- オンラインの詳細・お申し込み:RBDジムのオンラインパーソナル詳細はこちら
熊本市やその近郊にお住まいの方は、〒862-0963 熊本県熊本市南区出仲間9-5-10 スペーシアビル4Fの店舗で、対面のトレーニングと組み合わせることもできます。使い分けの考え方は熊本で通う場合とオンラインの使い分けをご覧ください。
ONLINE PERSONAL TRAINING
自宅のスペースだけで、完全マンツーマンの指導を受けられます
入会金0円/体験・カウンセリング(60分)は無料です
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- 熊本で通う場合とオンラインの使い分け
文責
白木 勝也
RBDジム オーナー・トレーナー
東大薬学部卒・薬剤師国家資格保有。熊本市南区を拠点に、理論に基づいた「リバウンドしにくい設計を目指したメソッド」で多くの女性のボディメイクをサポート。