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スクワットの正しいやり方完全ガイド|膝を痛めないフォーム

2026.09.14
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「動画を見ながらやっているけれど、自分のフォームが合っているのか分からない」「前ももばかり張って、お尻に効いている感じがしない」「何回かやると膝の前がじんわり痛む」——スクワットは、始めた人がいちばん最初に迷う種目です。

結論を3つ、先にお伝えします。①スクワットの「正解」は1つではなく、骨格・可動域・目的によって変わります。②ただし膝への負担を減らすための原則は共通していて、鍵は「股関節から動き出す」「膝とつま先の向きをそろえる」「自分が制御できる深さで止める」の3つです。③よく言われる「膝をつま先より前に出すな」「深くしゃがむと膝に悪い」は、条件つきの指導であって、誰にでも当てはまる普遍のルールではありません。

書いているのは、熊本市南区・南熊本駅エリアでパーソナルジムを運営するRBDジムです。東京大学薬学部卒・薬剤師国家資格を持つトレーナーが、日本整形外科学会や厚生労働省の公的資料と、査読を経た論文を根拠に整理しました。この記事では、スクワットの正しいやり方をセットアップ・下降・ボトム・上昇の4局面に分けて手順化したうえで、膝・深さ・呼吸・痛みという迷いやすい論点を1つずつ検証していきます。読み終えるころには、「NGフォームを覚える」段階から、「自分のフォームを自分で点検し直せる」段階に進めるはずです。

なお、効果やフォームの最適解には個人差があります。膝や腰に痛みがある方、関節の持病がある方、産後の方は、開始前に必ず医師にご相談ください。当ジムは医療機関ではなく、痛みの診断や治療は行いません。


目次

まず押さえる|公的機関が示すスクワットの「基準」

スクワットの情報が人によってバラバラなのは、発信者ごとに想定している「目的」と「対象者」が違うからです。だからまず、誰もが参照できる公的な一次情報を1つ、土台として置きます。

日本整形外科学会「ロコトレ」の手順

日本整形外科学会が運営するロコモONLINEでは、ロコモティブシンドローム(運動器の衰えで移動機能が低下した状態)の予防運動「ロコトレ」として、片脚立ちとスクワットの2種目を挙げています。スクワットの手順は次のとおり明記されています。

  • 足を肩幅に広げて立つ
  • お尻を後ろに引くように、2〜3秒間かけてゆっくりと膝を曲げ、ゆっくり元に戻る
  • 5〜6回で1セット、1日3セット
  • 動作中は息を止めないようにする
  • 膝の曲がりは90度を大きく超えないようにする
  • 支えが必要な人は十分注意して、机に手をついて行う
  • スクワットができない場合は、イスに腰かけ、机に手をついて立ち座りの動作を繰り返す

(出典: 公益社団法人 日本整形外科学会 ロコモONLINE「ロコトレ」 https://locomo-joa.jp/check/locotre )

回数は5〜6回×3セット。動作はゆっくり。膝は90度を大きく超えない。「もっと深く、もっとたくさん」と説明する動画とは、ずいぶん印象が違うはずです。

厚労省ガイド2023——筋トレは「週2〜3日」

頻度の公的な基準も見ておきましょう。厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」の情報シートでは、成人・高齢者に週2〜3日の筋力トレーニングが推奨されています。自重を使った運動もここに含まれます。また、筋トレ実施者は非実施者に比べ、総死亡・心血管疾患・がん・糖尿病の発症リスクが10〜17%低いと報告されていることが紹介されています(出典: 厚生労働省 e-ヘルスネット「情報シート:筋力トレーニングについて」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-00-005.html )。

※これは集団を対象とした調査で「リスク低減との関連が報告されている」という内容であり、筋トレが病気を治す・予防すると保証するものではありません。

スクワットも週2〜3回が出発点、という理解で問題ありません。頻度の決め方そのものは別記事で詳しく整理していますので、そちらもあわせてご覧ください(筋トレの理想の頻度は週何回?)。

ただし「ロコトレの基準」は、すべての人の正解ではありません

ここが大事なところです。ロコトレはロコモ予防・転倒予防を主な目的とし、高齢の方や運動習慣のない方を主対象とした基準です。安全性を最優先に設計されているため、「膝90度まで」「5〜6回」という数字も、その文脈で読む必要があります。

一方、ヒップアップや筋量の維持・増加を目的に、関節に不安のない方が行う場合、同じ数字が最適とは限りません。目的が変われば、深さも回数も変わります。

表① 目的によって「基準」はここまで変わる

項目 ロコトレ(ロコモ予防の基準) 一般的なボディメイクの目安
深さ 膝の曲がりは90度を大きく超えない 痛みなく背中を保てる範囲で、太ももが床と平行前後まで
回数 5〜6回×1日3セット 10〜15回×2〜3セット(自重の場合)
テンポ 2〜3秒かけてゆっくり 下ろす2〜3秒・上げる1〜2秒
頻度 毎日を想定 週2〜3回が目安
支え 必要なら机に手をつく・椅子を使う 慣れたら支えなし・外部負荷へ
呼吸 息を止めない 息を止めない(共通)

※どちらが正しいという話ではなく、目的と対象が違うというだけです。膝に不安のある方は、左列を出発点にしてください。

ロコトレ基準と一般的なボディメイク基準の比較表

薬剤師トレーナーの視点では——情報が矛盾して見えるとき、疑うべきは「どちらが嘘か」ではなく「前提条件が違うのではないか」です。薬の用法・用量が、年齢や腎機能によって変わるのと同じ構造です。数字だけを切り取って比べても、答えは出ません。


スクワットで鍛えられる筋肉と、期待できること

主に働く筋肉

スクワットが「王道」と呼ばれるのは、1つの動作で下半身の大きな筋肉を同時に使えるからです。関わる主な筋肉を整理します。

表② スクワットで働く主な筋肉

筋肉 場所 スクワットでの役割
大腿四頭筋 太ももの前面 膝を伸ばす。しゃがんだ位置から立ち上がる主力
大臀筋 お尻 股関節を伸ばす。深くしゃがむほど動員されやすいとされる
ハムストリングス 太ももの裏面 股関節の伸展を補助し、骨盤と膝を支える
内転筋群 内もも 股関節を安定させる。膝が内へ倒れるのを制御する働きも担う
下腿三頭筋 ふくらはぎ 足首を安定させ、すねの傾きを制御する
脊柱起立筋 背骨に沿って走る 体幹の前傾を支え、背中が丸まるのを防ぐ

膝関節・股関節・足関節の3つを同時に曲げ伸ばしする多関節種目であることが、スクワットの特徴です。裏を返せば、どこか1か所の動きが悪いと、別の場所が肩代わりするということでもあります。前ももばかり張る、腰が反る、かかとが浮く——こうした悩みの多くは、この「肩代わり」で説明がつきます。

期待できること

厚生労働省の情報シートでは、筋力トレーニング全般について、筋力・身体機能・骨密度の向上、転倒や骨折のリスク低減との関連が整理されています(出典: 同上)。スクワットは立ち座り・歩行・階段といった日常動作とほぼ同じ動きなので、この恩恵を受けやすい種目だと考えられます。

また、筋量は基礎代謝の土台となる組織です。「スクワットをすれば基礎代謝が上がります」とは言い切れませんが、加齢に伴って減りやすい下肢の筋量を維持・増加させることは、代謝の土台を保つうえで意味があるとされています。

【正直に】スクワットで「下半身の脂肪だけ」を落とすことはできません

太ももを細くしたくてスクワットを始めた方に、最初にお伝えしておきます。特定の部位を動かしても、その部位の脂肪だけが優先的に落ちるわけではありません。 これは「部分痩せ」と呼ばれる考え方で、研究レベルでは否定的な整理がされています。

体脂肪が減るかどうかは、あくまで摂取エネルギーと消費エネルギーの収支で決まります。スクワットの役割は、減量中に筋量が落ちすぎるのを抑えること、そして脚とお尻のラインを支える筋肉を保つことです。理由と具体策は下半身痩せ完全ガイドで詳しく整理していますので、「細くしたい」が目的の方はそちらを先にお読みください。

【正直に】「下半身に全身の筋肉の6〜7割」——この数字を、この記事では使いません

スクワットの解説記事でよく見かけるのが、「下半身には全身の筋肉の約6〜7割が集まっている」というフレーズです。この記事では、この数字を使いません。

理由は単純で、この割合の一次出典がはっきりしないからです。 多くの記事が引用し合っている一方で、「どの文献の、どの測定方法による数字か」までたどれるものはほとんど見当たりません。筋量の割合は、測定方法(解剖学的計測か、MRIによる筋体積か、除脂肪量からの推定か)によって値が変わります。

確かなことだけを書くと、こうなります。大腿四頭筋と大臀筋は人体の中でもとくに体積の大きな筋肉であり、下肢は全身の筋量の中で大きな割合を占めます。 数字の精度を犠牲にしてまで、インパクトのある表現を使う必要はないと考えています。

薬剤師トレーナーの視点では——薬学の訓練で最初に叩き込まれるのが、「その数字の出どころはどこか」を確認する習慣です。もっともらしい数字ほど、出典が消えたまま独り歩きします。この記事でも、書ける根拠がない部分は「分からない」と書くようにしました。読む側にとっては、そのほうが判断材料になるはずです。


スクワットの正しいやり方【4局面に分けた手順】

ここから実際の手順です。スクワットをセットアップ/下降/ボトム/上昇の4局面に分けます。動画を見ても直らない人の多くは、「全体をなんとなく真似している」ためです。局面ごとにチェックポイントを1〜2個に絞ると、修正はぐっと簡単になります。

局面①セットアップ(構え)

立ち方の段階で、その日のスクワットの半分は決まります。

  • 足幅は腰幅〜肩幅。骨盤の幅に対して、股関節が詰まらない位置を探します。左右で違和感がある場合は、数cm単位で調整してください。
  • つま先は約15〜30度、外に向ける。まっすぐ前は、股関節の構造上、多くの人にとって窮屈です。
  • 体重は足裏全体。母趾球・小趾球・かかとの3点で床をとらえる意識を持ちます。
  • 胸を軽く張り、みぞおちを固める。息を吸って、おなか全体を軽く膨らませたまま保ちます(ブレーシング)。
  • 視線は2〜3m先の床、または正面。上を見上げると腰が反りやすく、下を見すぎると背中が丸まりやすくなります。
  • 手は前に伸ばす、胸の前で組む、腰に当てるのいずれか。バランスを取りやすい形で構いません。

腹圧(ブレーシング)について補足します。 みぞおちの少し下を軽く固め、体幹が「筒」のように保たれている状態をつくると、背骨まわりが安定しやすくなります。スクワットに必要なのはこの程度の理解で十分です。呼吸法や体幹種目そのものの詳細は体幹トレーニング完全ガイドにまとめています。

スクワットのセットアップ|足幅とつま先の向き

局面②下降(しゃがむ)

最大のポイントは、「膝から動き出さない」ことです。

多くの方は、しゃがもうとすると膝を先に曲げます。すると重心が前に移り、前ももが最初から最後まで働き続けることになります。「前ももばかり張る」の正体は、たいていここです。

正しくは、まずお尻を後ろに引きます。 イメージとしては、少し後ろにある椅子に腰かけにいく動きです。股関節が折れる(ヒップヒンジ)のが先、膝が曲がるのが後。実際にはほぼ同時に起こりますが、意識の順番を変えるだけで動きは変わります。

  • お尻を後ろに引きながら、股関節と膝を同時に曲げていく
  • 胸は正面〜やや斜め下を向いたまま。背中のカーブを保つ
  • 膝は、つま先と同じ方向へ(内に倒さない)
  • テンポは2〜3秒かけて。落ちるように下ろさない

局面③ボトム(最も深い位置)

どこまで下げるかは、この記事の中心テーマなので次章で詳しく扱います。ここでは止める位置の判断基準だけ示します。

  • 背中のカーブが保てている最深部まで。骨盤が後ろに倒れて腰が丸まり始めたら、そこが今日の限界です
  • かかとが浮かない範囲まで
  • 膝とつま先の向きがそろっている範囲まで
  • 痛みが出ない範囲まで

ボトムで静止する必要はありません。反動で跳ね返らない程度に、いったん動きを収めるイメージです。

スクワットのボトム姿勢を真横から見たところ

局面④上昇(立ち上がる)

  • かかと〜足裏全体で床を押す。つま先だけで蹴らない
  • お尻と胸が同じタイミングで上がる。お尻だけ先に上がると、上体が突っ込んで腰に負担が集まります
  • 立ち上がりきったところで、お尻を軽く締める
  • 膝を勢いよく伸ばしきらない。関節をロックする手前で止めると、筋肉の緊張が抜けにくくなります
  • テンポは1〜2秒

呼吸——「止めない」が最優先

基本は下ろすときに吸い、上げるときに吐くです。ただし、順番よりはるかに重要なのは「止めない」こと。理由は血圧に関わる話なので、後の章で数値とあわせて説明します。ロコトレも厚労省の情報シートも、そろって「息を止めない」と明記しています。

なお、動作中に痛みが出た場合は、その時点で中止してください。 「あと数回」で押し切らないことが、結果としていちばんの近道になります。

表③ 4局面のチェックポイント早見表

局面 見るところ よくあるつまずき
①セットアップ 足幅・つま先の角度・腹圧・視線 足幅が狭すぎる/つま先が正面すぎる
②下降 お尻から引けているか・背中のカーブ 膝から動き出す/背中が丸まる
③ボトム 骨盤が倒れていないか・かかと・膝の向き 下げすぎ/かかとが浮く/膝が内へ
④上昇 足裏の押し方・お尻と胸の同期 つま先で蹴る/お尻だけ先に上がる
呼吸 止まっていないか きつくなると無意識に止める
スクワット4局面(セットアップ・下降・ボトム・上昇)の連続図解

薬剤師トレーナーの視点では——「しゃがむ」ではなく「股関節を折る」と言い換えるだけで、フォームが変わる方がとても多いです。言葉は動作の設計図です。「膝を曲げる」と思っている限り、体は膝から動きます。当ジムのセッションでも、修正の第一手は道具でも重量でもなく、動作を表す言葉を入れ替えることから始めます。


【検証①】「膝はつま先より前に出してはいけない」は本当か

スクワットで最も広く知られたルールが、「膝をつま先より前に出すな」です。実際、検索して出てくる解説記事のほとんどが、これをNGフォームとして挙げています。

結論から言うと、この指導には根拠があり、同時に限界もあります。 順番に見ていきましょう。

なぜ、そう指導されるのか

理由は主に3つです。

  1. 膝関節への負担を抑えられる。膝が前に移動するほど、膝を伸ばす筋肉が発揮しなければならない力(トルク)は大きくなります。
  2. 前ももに頼り切るフォームを防げる。膝から動き出すクセのある初心者にとって、「膝を前に出さない」は股関節主導へ切り替えるための分かりやすい手がかりになります。
  3. 公的な基準とも整合する。ロコトレも「お尻を後ろに引くように」「膝の曲がりは90度を大きく超えない」と規定しています。

つまり、初心者向けの安全な入口としては、今も有効な指導です。ここは否定しません。

研究が示していること——膝の負担は減るが、その分はどこへ行くのか

では、膝の前方移動を物理的に止めると何が起きるか。これを実際に測った研究があります。

Fry AC, Smith JC, Schilling BK (2003) は、ウエイトトレーニング歴のある男性7名に、自分の体重と同じ重量のバーベルを担いでパラレルスクワットを行わせ、2つの条件を比較しました。

  • 条件A: 膝の前方移動を制限しない(通常のスクワット)
  • 条件B: すねの前に木製のバリアを置き、膝が前に出ないように物理的に制限する

結果は次のとおりです。

表④ 膝の前方移動を制限したときの関節トルク(Fry 2003)

測定項目 制限なし 制限あり 変化
膝のトルク 150.1 ± 50.8 N·m 117.3 ± 34.2 N·m 約22%減少
股関節のトルク 28.2 ± 65.0 N·m 302.7 ± 71.2 N·m 大幅に増加

膝への負担は、確かに下がりました。しかし股関節にかかるトルクは、およそ10倍に跳ね上がっています。 制限条件では、しゃがむために体幹と下腿の前傾が強まったことも報告されています。

論文の結論を要約すると、膝の前方移動を制限すれば膝へのストレスは最小化されうるが、その力は股関節と腰部へ移動するとみられ、適切な関節負荷のためには膝がつま先をわずかに越える動きが必要になりうる、という内容です(出典: Fry AC, Smith JC, Schilling BK. J Strength Cond Res. 2003;17(4):629-633. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14636100/ )。

ただし、この研究の条件は限定的です。 対象はトレーニング歴のある男性7名、負荷は体重と同じ重量のバーベル。自宅で自重スクワットをする方に、この数値をそのまま当てはめることはできません。

膝の前方移動を制限した場合としない場合の膝・股関節トルク比較グラフ

だから、こう整理します

「膝を前に出すな」は間違い——とは言いません。正しくは、こうです。

膝の前方移動を抑えると、膝の負担は下がります。ただしその分は、股関節と腰へ移ります。つまり「膝を守る」指導は、「腰への配慮」とセットでなければ成立しません。

そのうえで、フォームの良し悪しは「越えたか・越えていないか」の線引きではなく、動き出しの順番で判断してください。

  • 直すべき: 膝が先に動き出し、膝が大きく前に出て、前ももだけで押し戻しているフォーム
  • 問題になりにくい: お尻を先に引いて股関節から折れた結果、膝がわずかにつま先を越えるフォーム

なお、当サイトの下半身痩せ・太もも痩せの記事でも「膝がつま先より大きく前に出るのはNG」と書いていますが、これと矛盾しません。問題なのは「大きく」前に出ること、つまり膝から動き出して前ももに頼り切ることであって、わずかに越えること自体が即座に危険という意味ではない、ということです。

では、初心者は何を基準にすればいいのか

「膝の位置」より、次の3つを見てください。

  1. お尻が先に動いているか(横から撮れば一目で分かります)
  2. すねの傾きと、背中の傾きがだいたい平行か。この2本の線が平行に近いほど、膝と股関節に負担が分散しているサインとされます
  3. 痛みが出ていないか

補足として、関節のせん断力についても触れておきます。スクワットの運動学・運動力学をまとめたレビューでは、健常な膝であれば、高負荷時のせん断力を過度に懸念する必要はないと整理されています。体重の2倍を超える重量を扱うパワーリフターでも、後十字靭帯・前十字靭帯の張力は推定破断強度のそれぞれ約50%・約25%程度にとどまるとされています(出典: Schoenfeld BJ. J Strength Cond Res. 2010;24(12):3497-3506.)。ただしこれは「健常な膝」を前提とした記述です。 膝に痛みや持病がある方に、そのまま当てはめることはできません。

薬剤師トレーナーの視点では——「膝を守る」は、多くの場合「腰に渡す」ことでもあります。副作用のない介入がほとんど存在しないのと同じで、身体の使い方にも必ずトレードオフがあります。だから当ジムでは、フォームを直すときに「どこの負担を減らし、どこに移すのか」を必ずセットで見ます。腰に持病のある方に、無条件で「膝を前に出すな」とは言いません。


【検証②】どこまで深くしゃがむべきか——深さと関節への負担

「膝を痛めたくないから、浅くしています」——よく聞く言葉です。この判断は、実は必ずしも安全側とは限りません。

まず、深さの呼び方を整理する

表⑤ スクワットの深さ4段階

呼び名 膝の曲がり(目安) 太ももの位置 主な用途
クォーター 約45度前後 床と平行よりかなり上 ウォームアップ/膝に強い不安がある場合
ハーフ 約90度前後 床と平行よりやや上 ロコトレの範囲/初心者の導入
パラレル 約100〜120度 太ももの上面が床とほぼ平行 一般的なボディメイクの標準
フル 約130〜140度以上 太ももがふくらはぎに近づく 可動域とコントロールがある人向け

※角度は目安で、文献によって定義が異なります。

「深いと膝に悪い」の再検証

スクワットの深さと荷重が膝関節・脊柱の負荷に与える影響を、164報以上の文献から整理したレビューがあります(Hartmann H, Wirth K, Klusemann M, 2013)。要点は3つです。

  1. ディープスクワットは、ハーフ/クォータースクワットに比べて膝関節ストレスが低いと整理されており、むしろハーフ・クォーターのほうが長期的に変性変化を増やす可能性が指摘されています。
  2. 一般に懸念されているのとは異なり、ディープスクワットが靭帯や半月板といった受動組織の傷害リスクを高めるという根拠は乏しいとされています。
  3. 脊柱については、ハーフ・クォーターはてこの条件が良いぶん、必要な刺激を得るのに重い負荷が必要になり、結果としてL3/L4の圧縮力が体重の6〜10倍に達しうると指摘されています。椎間板内圧・椎体圧縮力が増える点にも触れられています。

(出典: Hartmann H, Wirth K, Klusemann M. Sports Med. 2013;43(10):993-1008. https://link.springer.com/article/10.1007/s40279-013-0073-6 )

つまり「浅くすれば安全」は、必ずしも成り立ちません。浅いフォームは重い負荷を扱えてしまうため、その重さが腰に回ってくる——これがレビューの指摘です。

深さと筋の発達——大臀筋と内転筋で差が出た

「お尻に効かない」という悩みにも、深さは直結します。

Kubo K, Ikebukuro T, Yata H (2019) は、男性17名を2群に無作為に割り付け、10週間・週2回のスクワットトレーニングを行わせました。フルスクワット群(膝屈曲140度、n=8)とハーフスクワット群(同90度、n=9)です。MRIで下肢の筋体積を測定した結果が次のとおりです。

表⑥ 深さによる筋体積の増加率の違い(Kubo 2019)

フルスクワット群 ハーフスクワット群
大臀筋 +6.7 ± 3.5% +2.2 ± 2.6%
内転筋群 +6.2 ± 2.6% +2.7 ± 3.1%

大腿直筋とハムストリングスを除き、フルスクワットのほうが下肢筋の発達に有効だったと結論づけられています(出典: Kubo K, Ikebukuro T, Yata H. Eur J Appl Physiol. 2019;119(9):1933-1942. https://link.springer.com/article/10.1007/s00421-019-04181-y )。

ここでも条件の確認を。 対象は男性17名、期間は10週間です。女性や高齢の方にそのまま一般化はできません。それでも、「お尻に効かない」と感じている方が、深さを一段見直す価値はあると言えるデータです。

なお、筋電図(EMG)を用いた研究でも、深くしゃがむほど大臀筋の活動割合が高くなる傾向が示唆されています(Caterisano A, et al. 2002)。ただしこの研究には無視できない限界があります。すべての深さで同じ外的負荷を用いているため、深さによって相対的な強度が大きく異なってしまうこと、また筋活動を4筋の合計に対する割合で表しているため、他の筋の活動が下がると自動的に割合が上がってしまうことです。そのため本記事では、主張の軸は実際に10週間鍛えて筋体積を測定したKubo 2019に置き、EMGの知見は傾向を補強する参考にとどめます。

スクワットの深さ4段階と筋体積増加率の比較図解

それでも「深ければ深いほど良い」ではない理由

ここまで読んで「じゃあ限界まで深くしよう」と考えた方は、いったん止まってください。上記の研究は、いずれもそこまで深くしゃがめる可動域とコントロールを持った人を対象にしています。

可動域が足りないまま無理に深くすると、現場では次のことが起きます。

  • 骨盤が後ろに倒れ、腰が丸まる(いわゆるバットウィンク)。腰椎の屈曲が増え、腰への負担が集まります
  • かかとが浮く。足首の背屈可動域が足りていないサインです
  • 膝が内側に倒れる。深い位置で股関節の制御が効かなくなっています

そして繰り返しになりますが、ロコトレは「膝の曲がりは90度を大きく超えない」と規定しています。 膝に不安のある方、関節に持病がある方は、浅い範囲から始めてください。深さは後から足せます。

あなたの深さの決め方【3ステップ】

  1. 痛みが出ない範囲を確認する——これが絶対の上限です
  2. 背中のカーブが保てる範囲を確認する——横から撮影して、腰が丸まり始める手前を探します
  3. その範囲で、フォームを崩さず反復できる回数を数える——10回目でフォームが崩れるなら、8回で止めるのが正解です

この3ステップで出てきた深さが、今のあなたにとっての正解です。可動域が広がれば、正解も更新されます。

薬剤師トレーナーの視点では——「制御できる可動域」がその人の正解です。研究が示しているのは「深いほうが有利な条件がある」であって、「誰でも深くすべき」ではありません。用量反応関係が右肩上がりに見えるときほど、その曲線が測定されていない領域まで延長していないかを疑う必要があります。ここを取り違えると、良かれと思った工夫が怪我につながります。


【検証③】膝が内側に入る(ニーイン)——原因と直し方

「膝が内側に入らないように」——これも定番の注意点です。ただ、ほとんどの記事は「入れないでください」で終わっています。 なぜ入るのか、どう直すのかがなければ、直しようがありません。

なぜ気をつけたほうがよいのか

スクワットやジャンプ着地の際に膝が内側へ倒れる動き(膝の内側偏位、動的膝外反)は、前十字靭帯の損傷や膝蓋大腿部の痛みとの関連が報告されています(後述のBell 2012ほか)。

ここで誤解のないように書いておきます。「ニーイン=必ず怪我をする」わけではありません。 あくまで「関連が報告されている」という段階の知見です。ただ、リスクをわざわざ上げる理由もないので、直せるなら直しておきたい——という位置づけで読んでください。

原因1: 中臀筋に対して、内転筋の活動が相対的に高い

スクワット中に膝が過度に内側へ入る人の神経筋の特徴を調べた研究では、中臀筋(お尻の横の筋肉)に対して、股関節内転筋群(内もも)の活動が相対的に高いこと、また腓腹筋と前脛骨筋の共収縮が増していることが報告されています(出典: Bell DR, et al. J Athl Train. 2012;47(5):525-536. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3465033/ )。

かみ砕くと、「膝を外へ開いておく側の筋肉」より「内へ引く側の筋肉」が優勢になっている状態です。女性のオーバーヘッドスクワットを対象としたEMG・キネマティクス解析でも、同様の傾向が報告されています。

原因2: 足首の背屈可動域の制限

見落とされやすいのがこちらです。足首が十分に曲がらない(背屈できない)と、しゃがむ動作そのものが変わります。

足関節の背屈可動域が小さい人では、しゃがみ込みの際に骨盤の矢状面可動域、股関節・腰椎の屈曲角、体幹の前傾が大きくなることが報告されています(活動的な健常者44名〈背屈制限あり18名/制限なし26名〉を3次元動作解析で比較した研究。出典: J Manipulative Physiol Ther. 2025. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41196246/ )。また、背屈制限は機能的な動作課題における膝の外反(内側偏位)の増加とも関連づけられてきました。

ただし、ここは注意が必要です。 足首の背屈可動域と、股関節・膝のキネマティクスとの関連を認めなかった報告もあります(前方ステップダウン動作での検討。出典: Sport Sci Health. 2022. https://link.springer.com/article/10.1007/s11332-022-01039-3 )。「足首が硬いから必ず膝が内に入る」という単純な因果ではない、という前提で読んでください。

それでも現場では、「かかとが浮く」「しゃがむと背中が丸まる」の背景に足首があるケースは珍しくありません。 チェックする価値は十分にあります。

セルフチェック

① 壁つま先テスト(足首の背屈)

  1. 壁に向かって立ち、片足のつま先を壁から約10cm離します
  2. かかとを床につけたまま、その足の膝を曲げて壁に当てにいきます
  3. かかとが浮かずに膝が壁に触れるか、左右で確認します

膝が壁に届かない、あるいは左右差が大きい場合は、足首の可動域が制限されている可能性があります。※これは目安のセルフチェックであり、診断ではありません。痛みが出る場合はすぐに中止してください。

② 正面からのスマホ撮影

しゃがんだ最深部で、膝のお皿が、足の人差し指〜中指のラインより内側に入っていないかを見ます。左右で差があるかも同時に確認してください。詳しい撮り方は次章にまとめます。

修正のための3つのアプローチ

(1) つま先の向きを、股関節に合わせて調整する

つま先を15〜30度外に向け、膝をその同じ方向へ送る意識を持ちます。つま先がまっすぐ前を向いていると、股関節の構造上、深い位置で膝が逃げ場を失って内側に倒れやすくなります。

(2) お尻の横を意識して、膝を軽く外へ押す

しゃがむときも立ち上がるときも、お尻の横(中臀筋のあたり)で膝を外へ支える感覚を持ちます。膝を外へ「開く」のではなく「内に倒れないよう支える」程度で十分です。押しすぎて過度なニーアウトになると、今度は足の小指側に重心が逃げます。

トレーニング用のミニバンドを膝上に巻き、押し返しながら行う方法もよく用いられます。軽い負荷のもので構いません。

(3) ふくらはぎ・足首まわりをゆるめる

壁つま先テストで制限が見つかった場合は、ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)のストレッチや、足首を前後に動かすモビリティ運動を、スクワットの前に取り入れます。ストレッチの時間・強度の考え方はストレッチの正しいやり方にまとめています。

暫定的な対処として、かかとの下に薄い板(5〜10mm程度)を敷くと、足首の背屈要求が下がってしゃがみやすくなります。ただしこれは「今日しゃがめるようにする」ための工夫であって、可動域そのものを広げる取り組みとは分けて考えてください。

ミニバンドを使って膝の向きを意識するスクワット
スクワットの膝の向き(ニーイン・ニュートラル・ニーアウト)3パターン比較図

薬剤師トレーナーの視点では——「膝の問題」の原因が、膝にないことは珍しくありません。上から股関節、下から足首。膝はその間に挟まれて、しわ寄せを受ける関節です。症状が出ている場所と原因がある場所は一致しない、というのは薬の世界でも同じで、だから当ジムでは膝の話をされても、まず足首と股関節から見ます。


スマホで撮って自己診断する【チェックリスト】

鏡では、しゃがんだときの背中は見えません。スマホで撮るのがいちばん早いです。1セット分を横と正面から撮るだけで、この記事のチェックポイントはほぼ確認できます。

撮り方の基本

  • カメラは床から膝〜腰の高さに置く。高すぎると角度が歪みます
  • 全身が入る距離で、床と足元が切れないように
  • 横1セット、正面1セットの2回に分けて撮る
  • ゆっくり(下ろす2〜3秒)で。速いと確認できません
  • 可能ならスロー再生で見る

横から撮る——見るのは3点

見る場所 OKの目安 要注意のサイン
背中のカーブ 下降からボトムまで、背骨のラインがほぼ一定 ボトム付近で腰が丸まる/反りが強まる
すねと体幹の傾き 2本の線がだいたい平行 体幹がほぼ垂直のまま(膝主導)/体幹が倒れすぎ
動き出しの順番 お尻が先に後ろへ動く 膝が先に前へ動く

補助的に、ボトムでの太ももの角度(床と平行か、それより上か下か)も確認しておくと、深さの変化を記録できます。

正面から撮る——見るのは3点

見る場所 OKの目安 要注意のサイン
膝とつま先の向き 膝のお皿が足の人差し指〜中指の方向に向いている 膝が内側に倒れる/極端に外へ開く
左右差 骨盤と肩の高さが左右でそろっている 片側に重心が寄る/片膝だけ内に入る
足裏の重心 母趾球・小趾球・かかとの3点が接地 かかとが浮く/小指側に体重が逃げる

症状別トラブルシューティング表

撮影して気づいたこと、あるいは体感している悩みから、対処を引ける表にしました。

表⑦ 症状別・まず試すこと

症状 考えられること まず試すこと
前ももばかり張る 膝から動き出している/深さが浅く股関節が使えていない お尻を先に引く/痛みのない範囲で深さを1段階増やす
お尻に効かない 可動域が浅い/股関節主導になっていない 深さを見直す/お尻を後ろに引く動き(ヒップヒンジ)だけを先に練習する
かかとが浮く 足首の背屈制限/重心が前寄り 壁つま先テスト/ふくらはぎのストレッチ/かかとの下に薄い板
膝が内側に入る 中臀筋に対し内転筋が優勢/足首の制限 つま先の向きを調整/お尻の横で膝を支える/ミニバンド
腰が反る・丸まる 腹圧が抜けている/可動域の限界を超えている みぞおちを軽く固める/深さを浅くする
上体が前に倒れすぎる 足首の制限/足幅が合っていない 足幅を広げる/つま先の角度を調整
左右で感覚が違う 可動域や筋力の左右差 片脚種目(スプリットスクワット)で左右を分けて確認
膝の前が痛む 膝への負担が集中/伸ばしきり いったん中止し、次章の「痛みの見分け方」へ

表の目的は、原因を確定することではなく、試す順番を決めることです。 1つ試して1週間様子を見る——この進め方がいちばん確実です。


回数・セット・テンポ・負荷の決め方

初心者の回数の目安

自重スクワットであれば、10〜15回×2〜3セットが一般的な目安です。ただし、これは「こなせる回数」ではなく「フォームを保てる回数」で判断してください。

  • 8回目で背中が丸まり始めるなら、7回が今のあなたの上限です
  • 15回を楽にこなせるなら、深さかテンポで負荷を上げる段階です
  • 膝に不安がある方、運動習慣がない方は、ロコトレの5〜6回×3セットから

セット間の休憩は60〜90秒程度。息が整い、次のセットのフォームが保てる長さが目安です。

テンポ——反動を使わない

下ろす2〜3秒、上げる1〜2秒。 下ろす局面(エキセントリック)をゆっくり行うと、筋肉が伸ばされながら力を発揮する時間が長くなり、同じ回数でも刺激が変わります。

反動で跳ね返るフォームは、回数は稼げますが、関節に衝撃が入りやすく、フォームの確認もできません。回数を増やすより先に、テンポを整えるほうが費用対効果が高いと考えています。

頻度は週2〜3回が目安

前述のとおり、厚労省のガイドが示す筋トレの推奨は週2〜3日です。スクワットもこれに準じます。目的別・生活パターン別の頻度の決め方は筋トレの理想の頻度は週何回?で詳しく整理しています。

毎日やってもいいのか

「1日30回を毎日」といった方法をよく見かけます。自重・低強度で、フォームが崩れていなければ、毎日行える可能性はあります。 ロコトレも毎日を想定した設計です。

ただし2つ条件があります。①その日のフォームが崩れているなら休むほうが合理的であること、②強度を上げた日は回復の時間が必要になることです。「毎日やること」自体が目的になると、フォームが雑になった日も惰性で続けてしまいます。詳しくは、前述の頻度の記事もあわせてご覧ください。

負荷を上げる順序

漸進性過負荷(少しずつ負荷を上げること)は必要ですが、上げ方には順番があります。

  1. 回数を増やす(10回→12回→15回)
  2. 深さとテンポを見直す(可動域を広げ、下ろす時間を伸ばす)
  3. 片脚化する(スプリットスクワット、ブルガリアンスクワットなど)
  4. 外部負荷を加える(ダンベル、バーベル)

いきなり4番に飛ばないでください。 重さは、フォームの粗さを増幅する装置でもあります。

効果はいつから出るのか

よくいただく質問ですが、個人差が非常に大きいため、確約できる数字はありません。一般的な目安として整理すると、次のようになります。

表⑧ 変化の時間軸(あくまで一般的な目安)

時期 起きやすいこと
1〜2週間 動作に慣れ、フォームが安定してくる。筋肉痛が出にくくなる
3〜6週間 神経系の適応が進み、回数や深さがこなせるようになる
2〜3か月 見た目やサイズの変化を感じる方が出てくる

体型の変化は、トレーニングだけでなく食事・睡眠・体組成の出発点に大きく左右されます。 上記はあくまで目安であり、結果を保証するものではありません。


呼吸を止めてはいけない理由【血圧の話】

「呼吸を意識しましょう」——どの記事にも書いてあります。ただ、なぜ危険なのかを数値で示している記事はほとんどありません。 ここは薬剤師として、きちんと書いておきたい部分です。

息を止めると、血圧はどこまで上がるか

息を止めて力むこと(バルサルバ手技)は、胸腔内の圧力を高め、血圧を急激に上昇させます。男性アスリート10名が、最大挙上重量の85%と100%の負荷で両脚レッグプレスを行い、動脈に留置したカテーテルで血圧を直接測定した研究では、100%負荷時に次のような値が報告されています。

表⑨ 呼吸法による血圧応答の違い(レッグプレスでの報告例)

条件 収縮期/拡張期血圧
押し上げる局面でゆっくり息を吐いた条件 198 / 175 mmHg
声門を閉じた(息を止めた)条件 311 / 284 mmHg

(出典: Narloch JA, Brandstater ME. “Influence of breathing technique on arterial blood pressure during heavy weight lifting.” Arch Phys Med Rehabil. 1995;76(5):457-462. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7741618/ / 関連報告: Linsenbardt SR, et al. Br J Sports Med. 1992. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1623367/ )

いずれも高い値ですが、息を止めた条件では一段跳ね上がっています。 これは鍛錬者が最大負荷のレッグプレスを行った条件での測定であり、自重スクワットでここまでの値になるわけではありません。ただし、「きついときほど人は無意識に息を止める」という性質は、負荷の大小にかかわらず共通です。

公的資料も、そろって「止めない」

  • 日本整形外科学会 ロコトレ: 「動作中は息を止めないようにします
  • 厚生労働省 情報シート: 筋トレの注意点として「呼吸を止めないよう注意する

公的資料が同じ注意を繰り返しているのは、それだけ起こりやすいからです。

高血圧の治療中の方・降圧薬を服用中の方へ

高血圧で治療中の方、降圧薬を服用中の方、心疾患や脳血管疾患の既往がある方は、自己判断で強度を上げず、運動の内容と強度について主治医にご相談ください。 当ジムは医療機関ではなく、服薬や治療に関する判断はできません。

運動中にめまい、強い息切れ、頭痛、胸の違和感を感じた場合は、すぐに中止してください。

実践的な対策

  • 回数を声に出して数える——声を出している間は、息を止められません
  • 上げるときに「フーッ」と細く長く吐く
  • 1回ごとに息を整える——連続して力み続けない
  • きつくなってきたら、その時点でセットを終える

薬剤師トレーナーの視点では——呼吸は、意識すれば直せる数少ない項目です。フォームの修正には時間がかかりますが、「声に出して数える」は今日からすぐに実行できます。当ジムのセッションでも、初回で必ずお伝えするのがこれです。とくに降圧薬を服用中の方には、力み方まで含めて一緒に確認しています。


膝が痛いとき——続けていい痛み/止めるべき痛み

ここは、この記事でいちばん慎重に書く章です。

最初にはっきりさせておきます。当ジムは医療機関ではありません。痛みの診断や治療は行いません。 以下は「医療機関に相談すべきかどうかを判断する材料」として読んでください。膝に痛みや持病がある方は、どの運動をどの範囲で行うかを医療機関で確認してから始めてください。

遅発性筋痛(DOMS)の特徴

運動後しばらくしてから生じる筋肉の痛みやこわばりを、遅発性筋痛(DOMS)と呼びます。筋肉が伸ばされながら力を発揮する動き(エキセントリック収縮)の後に起こりやすいとされています(出典: 「遅発性筋痛はどこまでわかったか」医学のあゆみ 289-10)。スクワットは下ろす局面がまさにこれなので、始めたばかりの時期にDOMSが出るのは自然なことです。

DOMSの典型的な特徴は次のとおりです。

  • 筋腹(太ももの前面・お尻・内もも)に、広い範囲で痛む
  • 押すと痛い、動かし始めがこわばる
  • 一般に運動後24〜72時間でピークを迎え、数日で引いていくとされる
  • 動かしているうちに、少し楽になることが多い

筋肉痛の経過とケアについては筋肉痛を早く治す7つの方法にまとめています。

筋肉痛ではないかもしれないサイン

一方、次のような痛みは、筋肉痛とは性質が異なります。

  • 動作中に、膝の一点が鋭く痛む
  • 特定の角度で引っかかる感じ、あるいは急に動かなくなる(ロッキング)
  • 腫れや熱感がある
  • 膝が崩れる感じ(giving way)がある
  • 安静時や夜間にも痛む
  • 左右で明らかに違う

繰り返しますが、これは診断ではありません。 上記に当てはまる場合は、運動を中止し、整形外科などの医療機関にご相談ください。

受診を検討する目安

あくまで「相談のタイミングを考えるための目安」として、次の項目を挙げておきます。

表⑩ 痛みの3段階(目安)

段階 状態の例 対応の目安
続けられることが多い 筋腹が広く張る/押すと痛い/動くと和らぐ/数日で引く 強度を落として様子を見る。痛む部位は無理に使わない
いったん中止 動作中に一点が痛む/フォームが保てない/翌日以降も同じ痛みが出る スクワットを中止。痛みが引かなければ受診を検討
受診を検討 痛みが2週間以上続く/腫れ・熱感/引っかかりやロッキング/膝が崩れる感じ/安静時や夜間の痛み/受傷の心当たりがある 自己判断で続けず、整形外科などの医療機関へ
スクワット時の膝の痛みの3段階と受診の目安フロー図

なお、膝の疾患に対する運動療法は、診療ガイドラインにおいて保存療法の柱の1つとして扱われています(日本整形外科学会 監修『変形性膝関節症診療ガイドライン2023』)。ただしそれは、医療者の評価のもとで内容と範囲が決められるものです。「運動が良いと書いてあったから、自己流で続ける」とは意味が違います。スクワットで膝の痛みが治る・改善するといったことを、当ジムがお伝えすることはできません。

【薬剤師トレーナーから】痛み止めで押し切る前に、知っておいてほしいこと

ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。

膝が痛いときに、鎮痛薬で痛みを消してトレーニングを続ける——という進め方を、当ジムではおすすめしていません。 理由は2つあります。

理由1: 痛みは、判断のための情報だからです。

痛みは、体が発している情報です。それを一時的に消すと、「今日続けていいのか、中止すべきなのか」を判断する材料そのものが失われます。センサーを切ったまま運転するようなものです。

理由2: 抗炎症薬がトレーニングの適応に影響したという報告があります。

Lilja M, et al. (2018) は、18〜35歳の健常な男女31名を2群に無作為に割り付け、8週間の膝伸展レジスタンストレーニングを行わせました。一方はイブプロフェン1200mg/日(n=15)、もう一方はアセチルサリチル酸75mg/日(n=16)を服用する条件です。

結果、大腿四頭筋の体積の増加は、低用量アスピリン群の7.5%に対し、イブプロフェン群では3.7%と有意に小さくなりました(群間差34cm³, P=0.029)。筋力の適応にも差がみられています(出典: Lilja M, et al. Acta Physiol (Oxf). 2018;222(2):e12948. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28834248/ )。

ただし、この知見の読み方には注意が必要です。 同じ研究グループが同じ参加者のデータを分子レベルまで解析した追加報告では、筋肥大を調節するとされる指標に群間の明確な差は認められず、なぜ差が生じたのかは説明できていないとされています(J Appl Physiol. 2023)。メカニズムはまだ確定していない、という段階です。

また、この研究で用いられた1日1200mgという量は、日本で市販されている解熱鎮痛薬の1日量の上限を上回ります。用法・用量どおりに市販薬を使った場合に同じことが起きるかどうかは、この研究からは分かりません。 研究の対象も18〜35歳の健常な男女31名で、膝に痛みを抱えている方を対象にしたものではありません。

そのうえで、当ジムの方針としてお伝えします。 これは医学的な指示ではなく、トレーニングの進め方についての考え方です。

痛み止めが必要な状態であれば、その痛みの原因を医療機関で確認するのが先です。
薬でふたをして運動量を維持することは、短期的には可能かもしれませんが、判断材料を失うという代償が伴います。服薬の開始・中止・変更については、必ず主治医や薬剤師にご相談ください。 当ジムがそれを指示することはありません。

膝に不安がある方の進め方

医療機関で運動の許可を得たうえで、負担を抑えて取り組む場合の選択肢です。

  • 椅子からの立ち座り——ロコトレでも、スクワットができない場合の方法として示されています
  • 机や椅子の背に手を添える——バランスの不安を減らせます
  • 可動域を浅くする——クォーター〜ハーフの範囲から
  • 回数を減らし、テンポをゆっくりに——5〜6回×3セットから
  • 痛みが出たら、その時点で中止する

薬剤師トレーナーの視点では——薬剤師として現場に立っていたとき、痛み止めを繰り返し求められる方に何度もお会いしました。そのたびに思ったのは、「薬が必要なのではなく、原因の特定が必要なのではないか」ということです。トレーニングの世界でも同じです。当ジムが膝の痛みについてできるのは、負担のかかりにくい動き方を一緒に探すことと、医療機関にかかるべきタイミングをお伝えすることまで。ここから先は医師の領域だと、線引きをはっきりさせています。


目的・レベル別のバリエーション【5つまで】

種目を増やすことは、この記事の目的ではありません。ここではフォーム習得と負荷調整のための手段として、5つに絞って紹介します。メニューの組み方や部位別の種目は、別記事に譲ります。

① 椅子スクワット/ボックススクワット

椅子やベンチを後ろに置き、お尻が座面に軽く触れたら立ち上がる方法です。深さが毎回一定になるので、フォームの再現性が上がります。また「後ろに座りにいく」動きになるため、股関節から折る感覚を覚えるのに最適です。膝に不安がある方、バランスに自信がない方、シニアの方の出発点として適しています。座面が高いほど負担は軽くなるので、クッションで高さを調整してください。

椅子スクワットでお尻を座面に下ろしていくところ

② ワイドスクワット

足幅を肩幅より広げ、つま先を30〜45度外に向けて行います。内転筋群とお尻まわりが動員されやすいとされ、足首の背屈可動域が狭い方でもしゃがみやすいという利点があります。ただし股関節の構造には個人差が大きく、広げすぎると詰まる感じが出ることも。やり方の詳細と、他の下半身種目との組み合わせは太もも痩せトレーニング7選にまとめています。

③ スプリットスクワット/ブルガリアンスクワット

片脚を前後に開いて行う種目です。左右を分けて行えるため、左右差の確認と修正に向いています。 また片脚にかかる負荷が上がるので、自重でも強度を高められます。ブルガリアンスクワットは後ろ足を台に乗せる形で、さらに強度が上がります。バランスを崩しやすいので、壁や椅子に手を添えて始めてください。 両脚のスクワットでフォームが安定してからが目安です。

スプリットスクワットを片手で支えながら行うところ

④ ダンベル・バーベルを持つとき

外部負荷を加えるのは、自重でフォームが安定し、可動域が確保できてからです。ダンベルを胸の前で縦に持つゴブレットスクワットは、上体が起きやすく導入に向いています。バーベルを担ぐ場合は、腹圧の作り方とラックの扱いを含めて、最初は指導を受けることを強くおすすめします。 優先順位は「重量」ではなく「可動域とフォーム」です。

⑤ 産後の方へ

産後の運動再開の時期は、必ず医師に確認してください。 分娩の経過や回復状況によって適切な時期は異なり、一律の目安をお伝えすることはできません。再開の許可が出た後も、腹圧をかける動作は骨盤底筋への負担を伴うため、息を止めない・尿もれや違和感がある日は行わないことを守ってください。浅い可動域と少ない回数から、体の反応を見ながら進めます。


スクワットの効果を支える食事【簡潔に】

フォームを整えても、材料がなければ体は変わりません。ここは簡潔に要点だけ。

たんぱく質は「体重×約1.6g/日」が一つの目安

49の試験・1,863名を対象としたシステマティックレビュー/メタ解析では、総たんぱく質摂取量が約1.62g/kg体重/日を超えると、レジスタンストレーニングによる除脂肪量の増加はそれ以上伸びなかったと報告されています(95%信頼区間の上限は約2.2g/kg/日)。加齢とともに効果は小さくなり、トレーニング経験者でより有効だったとも整理されています(出典: Morton RW, et al. Br J Sports Med. 2018;52(6):376-384. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28698222/ )。

体重55kgの方なら、1日およそ88g。3食に分けると1食あたり約30gです。「多ければ多いほど良い」わけではないというのが、このメタ解析の実務的な結論です。

極端な食事制限下では、筋肉も減りやすい

摂取エネルギーを大きく削った状態では、体脂肪だけでなく除脂肪量も減りやすくなります。「スクワットを頑張っているのに、脚が細くならず、むしろだるい」という場合、原因がトレーニングではなく食事側にあることは少なくありません。食事とトレーニングの組み合わせ方はトレーニング後の食事完全ガイドで整理しています。

薬剤師トレーナーの視点では——筋肉がつくかどうかは、「刺激 × 材料 × 休息」の掛け算です。掛け算なので、どれか1つがゼロに近ければ、他をいくら増やしても結果はゼロに近づきます。スクワットのフォームを磨くのは「刺激」の部分だけ。当ジムで食事管理を切り離さないのは、この構造があるからです。


よくある質問(FAQ)

Q. 膝はつま先より前に出してはいけないのですか?

A. 「絶対に出してはいけない」というルールではありません。膝の前方移動を制限した研究では、膝のトルクは下がった一方で、股関節のトルクが大きく増加したと報告されています(Fry 2003、男性7名・体重相当のバーベル)。問題なのは「膝から動き出して大きく前に出る」フォームであって、お尻を先に引いた結果わずかに越えること自体が即座に危険という意味ではありません。ただし膝や腰に不安のある方は、医療機関の指示を優先してください。

Q. どこまで深くしゃがめばいいですか?

A. 「痛みが出ず、背中のカーブを保てる最深部」が今のあなたの正解です。深さと筋の発達を比較した研究では、フルスクワット群のほうが大臀筋・内転筋の体積増加が大きかったと報告されています(Kubo 2019、男性17名・10週間)。ただし可動域が足りないまま無理に深くすると、骨盤が倒れて腰が丸まります。膝に不安がある方は、ロコトレの「90度を大きく超えない」を目安にしてください。

Q. 毎日スクワットをしてもいいですか?

A. 自重・低強度でフォームが崩れていなければ、毎日行える可能性はあります。ロコトレも毎日を想定した設計です。ただしフォームが崩れる日は休むほうが合理的で、強度を上げた日は回復の時間が必要です。詳しくは筋トレの理想の頻度は週何回?をご覧ください。

Q. 1日30回や100回は意味がありますか?

A. 回数そのものより、その回数を通してフォームが保てているかが重要です。20回目からフォームが崩れているなら、30回のうち10回は練習として逆効果になりかねません。回数を増やす前に、テンポを遅くする・深さを見直すほうが、同じ時間で得られるものは大きくなります。

Q. スクワットで脚が太くなりませんか?

A. 自重スクワットを週2〜3回行う範囲で、脚が目に見えて太くなることは多くありません。ただし、始めた直後に張った感じ(パンプ)や筋肉痛でサイズが一時的に変わることはあります。見た目の変化は筋量と体脂肪の両方で決まるため、下半身痩せ完全ガイドもあわせてご覧ください。感じ方には個人差があります。

Q. 前ももばかり張って、お尻に効きません。

A. 多くの場合、①膝から動き出している、②深さが浅い、③足幅やつま先の角度が合っていないのいずれかです。まずお尻を後ろに引く動きだけを、椅子を使って練習してみてください。そのうえで、痛みのない範囲で深さを一段見直します。

Q. かかとが浮いてしまいます。

A. 足首の背屈可動域が制限されている可能性があります。壁つま先テストで左右を確認し、ふくらはぎのストレッチを試してください。暫定的には、かかとの下に5〜10mm程度の薄い板を敷くとしゃがみやすくなります。足幅を少し広げるのも有効なことがあります。

Q. 膝がポキポキ鳴りますが大丈夫ですか?

A. 痛みや腫れを伴わない音について、この記事で良し悪しを判断することはできません。 一方、音とともに痛みが出る、引っかかる感じがある、腫れや熱感がある場合は、運動を中止して整形外科などの医療機関にご相談ください。

Q. 膝に痛みがありますが、スクワットをしてもいいですか?

A. まず医療機関でご相談ください。 どの運動をどの範囲で行ってよいかは、痛みの状態によって変わります。当ジムは医療機関ではないため、痛みの診断や治療は行いません。運動の許可が出た後であれば、椅子を使った浅い可動域から、痛みが出ない範囲で進めるのが基本的な考え方です。

Q. 効果はどれくらいで出ますか?

A. 動作への慣れは1〜2週間、回数や深さの向上は3〜6週間、見た目の変化は2〜3か月というのが一般的な目安です。ただし個人差が非常に大きく、食事・睡眠・出発点の体組成に大きく左右されます。結果を保証するものではありません。

Q. 高血圧ですが、スクワットをしても大丈夫ですか?

A. 運動の内容と強度について、主治医にご相談ください。 息を止めて力むと血圧が大きく上がることが報告されています。降圧薬を服用中の方、心疾患や脳血管疾患の既往がある方は、自己判断で強度を上げないでください。

Q. サポーターは着けたほうがいいですか?

A. 装具の使用については、痛みの原因や状態によって適否が変わるため、医療機関でご相談ください。 「サポーターがないと痛い」状態でトレーニングを続けるより、まず痛みの原因を確認することを優先していただきたいと考えています。


まとめ|「正しいフォーム」は1つではない。共通するのは3つの原則

  • スクワットの「正解」は1つではありません。 骨格、足首や股関節の可動域、目的によって最適なフォームは変わります。だから動画ごとに言うことが違います。
  • それでも、膝への負担を減らすための原則は共通です。 ①股関節から動き出す ②膝とつま先の向きをそろえる ③自分が制御できる深さで止める。
  • 「膝をつま先より前に出すな」は、条件つきの指導です。 膝の負担は下がりますが、その分は股関節と腰へ移ります(Fry 2003)。直すべきなのは「膝から動き出して大きく前に出る」フォームです。
  • 「深いと膝に悪い」も、そのままでは成り立ちません。 レビューでは、ハーフ・クォーターのほうが膝関節ストレスが高くなりうると整理されています(Hartmann 2013)。ただし「深いほど良い」でもなく、制御できる可動域が上限です。
  • 膝が内に入る原因は、膝にないことが多い。 中臀筋と内転筋の活動バランス、足首の背屈可動域を確認してください(関連を認めない報告もあります)。
  • 息を止めない。 公的資料がそろって注意しているのは、それだけ起こりやすいからです。声に出して数えるのが、いちばん簡単な対策です。
  • 痛みを薬で消して続ける進め方は、当ジムではおすすめしていません。 痛みは中止を判断するための材料です。痛み止めが必要な状態なら、原因の確認が先だと考えています(服薬の判断は医師・薬剤師へ)。

最後に、今日できる小さな一歩を1つ。スマホを横に置いて、1セットだけ撮ってみてください。 お尻と膝、どちらが先に動いているか。それだけで、次に直すべきところが見つかります。

なお、フォームの最適解や効果の出方には個人差があります。膝や腰に痛みがある方、関節の持病がある方、産後の方、高血圧などで治療中の方は、開始前に必ず医師にご相談ください。運動中に痛み・めまい・強い息切れを感じた場合は、すぐに中止してください。


フォームを見てほしいなら、熊本市南区・南熊本のRBDジムへ

「動画を見て真似しているけれど、これで合っているのか分からない」「前ももばかり張って、お尻に効いている実感がない」「膝が気になって、深さをどこで止めればいいか決められない」——そう感じている方は、一度ご相談ください。

動画では分からないのが、あなたの足首がどれだけ曲がるか、股関節がどこで詰まるかです。そこを見て初めて、あなたにとっての正しいフォームが決まります。骨格・可動域・目的が違えば、最適なフォームも違います。だからこそ、マンツーマンで見る意味があると考えています。

RBDジムは、熊本市南区・南熊本駅エリアのパーソナルジムです。東京大学薬学部卒・薬剤師国家資格を持つトレーナーが、体のしくみと生活の両面から、リバウンドしにくい設計を目指したメソッドでサポートします。フォームを押し付けるのではなく、あなたの体が今できる範囲から積み上げる——それが熊本市南区のパーソナルジムとしてのRBDの考え方です。

  • 無料カウンセリングで、可動域・現状のフォーム・目的を確認し、あなたに合った深さと回数をご提案します。
  • マンツーマン指導のほか、複数名でのご利用やオンライン対応も可能です。
  • 管理栄養士も在籍し、トレーニングと食事の両面から伴走します。
  • ※当ジムは医療機関ではありません。痛みの診断・治療は行わず、必要に応じて医療機関への相談をおすすめしています。
  • ご予約・お問い合わせ
  • お電話: 080-5259-3762(受付 11:00〜21:00 / 月曜定休)
  • Web予約: HotPepper Beauty または公式サイトの体験予約フォームから承っています。
  • 所在地: 〒862-0963 熊本県熊本市南区出仲間9-5-10 スペーシアビル4F(南熊本駅から車で約5分)

「このフォームで合っているのか分からない」を、「今日の自分の正解はここ」に。まずはお気軽にご相談ください。

トレーナーがスクワットのフォームを確認しているイメージ

関連記事(参考)


主な参考・出典

公的機関・学会

  • 公益社団法人 日本整形外科学会 ロコモONLINE「ロコトレ」 https://locomo-joa.jp/check/locotre
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』情報シート:筋力トレーニングについて」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-00-005.html
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「推奨シート:成人版」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-00-002.html
  • 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」 https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf
  • 日本整形外科学会(監修)『変形性膝関節症診療ガイドライン2023』/Mindsガイドラインライブラリ https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00793/

査読論文・レビュー

  • Fry AC, Smith JC, Schilling BK. “Effect of knee position on hip and knee torques during the barbell squat.” J Strength Cond Res. 2003;17(4):629-633. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14636100/
  • Schoenfeld BJ. “Squatting kinematics and kinetics and their application to exercise performance.” J Strength Cond Res. 2010;24(12):3497-3506. https://journals.lww.com/nsca-jscr/fulltext/2010/12000/squatting_kinematics_and_kinetics_and_their.40.aspx
  • Hartmann H, Wirth K, Klusemann M. “Analysis of the load on the knee joint and vertebral column with changes in squatting depth and weight load.” Sports Med. 2013;43(10):993-1008. https://link.springer.com/article/10.1007/s40279-013-0073-6
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文責

白木 勝也
RBDジム オーナー・トレーナー
東大薬学部卒・薬剤師国家資格保有。熊本市南区を拠点に、理論に基づいた「リバウンドしにくい設計を目指したメソッド」で多くの女性のボディメイクをサポート。

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